[最終更新日]2016/08/31

円形脱毛症は原因も治療法も実はまだあまり確立されていません。
だからといって不安がる必要はありません。
最近は病院での治療でよくなる人も大勢います。
この記事の目次♪
円形脱毛症ってなに?
円形脱毛症とは円形や楕円形の脱毛部分が突然出てくる病気のことを指します。
一般的には10円ハゲとも呼ばれているように、10円玉くらいの脱毛部分ができるといわれていますが個人差があります。
国によっても違いますが女性に多いといわれていて、日本では4月~10月に発症する人が多いとされています。
そして症状の中には、頭全体に症状があらわれる方やまゆ毛やまつ毛体毛などまで抜ける方もいますし、残念ながら再発を繰り返す症状の方もいます。
円形脱毛症にはどんな種類があるの?
実は円形脱毛症って1つじゃないって知ってましたか?
なんと5つもあるんです。
それでは、5つの症状をパターン別に詳しくみていくことにしましょう。
単発型
おそらく皆さんが知っている症状です。10円玉くらいの大きさの脱毛部分ができるというものです。しかし、もっと大きくなってしまうこともありますし数か所できてしまうこともあります。
多発型
これは2~3個以上脱毛部分ができてしまうことを指します。
円形脱毛症の症状が治まったのにまたなってしまったという方は多発型になります。
全頭型
多発型の症状が進行し、いくつもあった脱毛部分がくっついてしまい広がって髪全体が抜けることを指します。
汎発型
汎発型は、頭全体の髪が抜けてしまう全頭型だけでなく、眉毛や体中の毛が抜けてしまう症状です。
蛇行型
円形脱毛症というと円や楕円形をイメージしますが蛇行型は、後頭部や側面、生え際が抜け、それが蛇がはうように曲がりくねっていく様子に似ていることから蛇行型と言われています。
円形脱毛症の原因
円形脱毛症の種類についてみていきました。円形脱毛症が進むと頭全体の髪の毛が抜けるケースもあります。
こうなってくると治療には根気強さと時間がかかります。カツラやウィッグも利用しながら治療をすることをおすすめします。
次に円形脱毛症の原因についてみていくことにしましょう。
ストレス
皆さんがよく聞き、円形脱毛症と聞くとまずストレスを思い浮かべることでしょう。
強いストレスを感じると体は緊張状態となります。この状態が長く続くと、血管が収縮し血液の流れが悪くなります。当然必要な栄養が頭皮や髪に届かず円形脱毛症の原因になります。
また、男性ホルモンの分泌も盛んになります。抜け毛の原因になるジヒドロテストステロンが多く作られ円形脱毛症の原因になると考えられています。
最後に自律神経が乱れて睡眠不足などを引き起こします。睡眠不足は、髪の成長を促す時間に睡眠がとれないことで円形脱毛症を引き起こす原因になるといわれています。
つまり、ストレスを溜めずにうまく発散することが予防の第一歩といえるのです。
自己免疫疾患
本来人間は、異物や細菌が体に侵入してくると敵を攻撃して自分の体を間もてくれるようにできています。しかし、何らかの理由で、本来攻撃しなくてもよい毛根を異物と勘違いして攻撃し髪の成長を止め抜けやすくなってしまう状態を自己免疫疾患と言います。
残念なことになぜこの免疫疾患がおこってしまうのかまだ詳しいことは分かっていないのが現状です。
遺伝的要素
これは遺伝によって起こってしまうというものです。身内に円形脱毛症の方がいる場合何らかの影響を受けている可能性があり、またその多くはアトピー性皮膚炎の患者でもあるといわれています。
婦人科疾患
特に産後に円形脱毛症を経験する方は非常に多いといわれています。
妊娠中に一気に増えた女性ホルモンは出産を機に一気に通常に戻ります。この時、大量に抜け毛がありそれは普通なのですがそれが原因で円形脱毛症を発症する方も多いようです。
また、産後は、慣れない赤ちゃんのお世話や睡眠不足でストレスも感じやすい時期です。そのようなことも円形脱毛症を招いているのではないかと言われています。
円形脱毛症になりやすい人とは??
円形脱毛症の種類と原因についてみてきましたが、どんなことに気をつければ円形脱毛症を防げるのでしょうか?
なりやすい人の特徴をみていくことにしましょう。
真面目でストレスをためやすい人
円形脱毛症を発症するのは男性よりも女性が1.5倍も多いという統計があります。
ほとんどの年齢で発症し、小さい子からお年寄りまで幅広いのですがその中でも特に20代の女性が多いようです。
仕事や恋、人間関係、結婚出産と20代女性はストレスがたまることが多い年代のようです。
そういった中で、真面目だったり几帳面な方は特にストレスがたまり、上手な発散方法も身につけられないでいるようです。
一生懸命な人程、自分がストレスを感じていることに気がつきません。定期的にストレスを発散できる時間を設けましょう。
誰しもストレスはたまるものだと思います。ましてや今日の社会でストレスを感じない方が難しいですよね。
趣味に打ち込んだり、カラオケや運動などストレスと上手に付き合いながらストレスをためないようにしましょう。
家族に円形脱毛症がいる
例えば親が円形脱毛症であればその子どもも円形脱毛症になるケースもあるようです。
また、親子であれば毎日の生活習慣やストレスの感じ方など体質も似てくる要素があり、円形脱毛症になりやすいのではないかと言われています。
過度なケアをする
円形脱毛症になったからといって極端な髪のケアをすると必要以上に頭皮に刺激がいき円形脱毛症を助長させてしまうことにつながるからです。
円形脱毛症の場合は、育毛剤や育毛シャンプーによって円形脱毛症が改善されるわけではありません。円形脱毛症は他の薄毛症とはまたタイプが違います。
治療には、専門医での治療が有効です。自己判断で対策するのは危険と言えるでしょう。
アトピー性疾患やアレルギー
円形脱毛症と、アトピー性疾患、アレルギーの関係については実ははっきりとはまだわかっていません。しかしながら、円形脱毛症発症者は、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎を持っている方が多いようです。
ちなみに、アトピーやアレルギーは遺伝する疾患だといわれています。
婦人科疾患
上記でもふれたように、妊娠中は女性ホルモンが急増しますが、出産後女性ホルモンは一気に正常値にさがることで円形脱毛症に悩む方も多いようです。
また、子宮筋腫などの疾患でホルモンバランスが崩れ自分で自分を攻撃してしまう自己免疫疾患が起こり円形脱毛症を引き起こしてしまうケースもあるようです。
円形脱毛症について書いてきましたが、これを読んでいる方はだんだん不安になってきているかもしれません。しかし円形脱毛症は根気強く向き合えば時間はかかりますが治るものもあるといわれています。
恥ずかしいと思いますが、進行して重度にならないうちに皮膚科へ行くようにしましょうね。