細い抜け毛は薄毛の前兆?抜け毛と薄毛の関係とは?

[最終更新日]2016/12/12

細い抜け毛

最近、「細い髪がよく抜けるなぁ…」そう感じることはありませんか?

加齢に伴い、髪の毛は細くなっていく傾向にありますが、抜け毛の原因はそれ以外にもあるかもしれません。

ここでは、そうした細い髪の抜け毛について考えてみたいと思います。

まずはヘアサイクルを知る

髪にはヘアサイクル(毛周期)という周期があります。ヘアサイクルは、髪が活発に成長を続ける成長期(4~6年)、成長を止める退行期(2~3週間)、抜け落ちる準備に入る休止期(数か月)の3つの段階に分かれます。休止期になると、毛根の奥で新しい髪が作られ始め、成長が止まった古い髪は徐々に上に移動、やがて抜け落ちます。そして、古い髪が抜けると、新しく作られ始めていた成長期の髪が再び生えてくるというサイクルを繰り返しています。

何らかの原因でヘアサイクルに異常が起こり成長期が短くなると、髪が太く成長する前に抜けてしまうことが多くなります。そして、休止期が長くなり、新しい髪がなかなか生えてこなくなります。このような状態が続くと、いずれは薄毛になってしまいます。

また、AGA(男性型脱毛症)を発症してもヘアサイクルが短くなってしまうため、髪の毛が細くなってしまいます。この髪の毛が細くなる現象を「軟毛化」と呼びます。軟毛化した毛が多くなると、髪のボリュームがなくなるだけでなく、ちょっとした刺激を受けるだけで髪が抜けやすくなってしまいます。これが、「細い抜け毛は、薄毛の前兆かもしれない!」といわれる所以です。

細い抜け毛は薄毛に繋がるのか?

前節では、短い抜け毛や細い抜け毛が、ヘアサイクルの異常による薄毛につながる可能性を示唆するものであることを説明いたしました。短い抜け毛や細い抜け毛には、どのような薄毛の可能性があるのか、これからご紹介します。

AGA(男性型脱毛症)による薄毛

まず考えられるのが、AGA(男性型脱毛症)です。AGAは、日本人成人男性の3人に1人が発症するといわれる、とても身近な症状です。その原因は、5αリダクターゼと男性ホルモンの一種テストステロンが結合した、強力な男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」です。このジヒドロテストステロンが、毛細胞の受容体に取り込まれることで、成長期にある髪が休止期の髪へと変わってしまうのです。

どんなに太く強く成長するように生えてきた髪でも、成長の途中で休止期に入り、やがて抜けてしまうため、短い抜け毛や細い抜け毛が増えてしまうことになります。短い抜け毛や細い抜け毛が増えてきたと感じたら、まずはAGAの可能性を疑ってみるようにしましょう。

5αリダクターゼは、男性ホルモン(テストステロン)を、より強力な男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)に変換する酵素です。

出典:https://www.rs-clinic.com/menu/aga_5a.html

ホルモンバランスの乱れによる薄毛

ホルモンバランスの乱れが、ヘアサイクルに異常を生じさせることもあります。このタイプの薄毛は女性に多いのが特徴です。前項でご説明したように、男性ホルモンの影響によって脱毛が生じることがあります。その一方で、女性ホルモンの一種エストロゲンには、髪を育てる働きがあります。

通常、女性の身体では女性ホルモンの働きの方が優勢になりますが、そのバランスが崩れてしまうことがあります。ホルモンバランスが乱れると、髪を育てる働きが弱くなることがあり、薄毛や脱毛につながることも考えられます。特に、出産後や更年期の女性は、女性ホルモンのバランスが乱れがちになりため、注意が必要です。

頭皮環境の悪化による薄毛

頭皮が清潔に保たれていない場合も、毛母細胞に十分な栄養が行き渡らず、短い抜け毛や細い抜け毛が増えてしまいます。毛母細胞に十分な栄養が届かないと、次に生えてくる髪も細くなってしまい、薄毛がどんどん進行してしまうことも考えられます。その一方で、頭皮を洗い過ぎることもヘアサイクルの異常につながります。よって、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用や髪の洗い過ぎには気を付ける必要があります。

こうした頭皮環境の悪化は、若年でのAGA発症につながる可能性もあります。

頭皮の血行不良による薄毛

頭皮や全身の血行が悪くなると、毛母細胞に髪の元となる栄養が十分に行き渡らなくなってしまいます。その結果、ヘアサイクルの乱れを引き起こすことがあります。年齢が高い人は、頭皮が硬くなってしまいがちです。若い人以上に、頭皮環境の悪化と頭皮の血行不良に対する注意が必要です。

生活習慣の乱れによる薄毛

食生活の乱れやストレス、過労、睡眠不足など、乱れた生活習慣が原因となってヘアサイクルに異常が生じることもあります。髪に送られる栄養は後回しにされがちです。髪にも栄養は必要なのですが、より優先度の高い脳や心臓に優先的に栄養を送るように脳が指令を下すためです。よって、体は持ちこたえられても、髪や頭皮には徐々にダメージが蓄積されていってしまいます。その結果、短い抜け毛や細い抜け毛が増えてしまうのです。

細い抜け毛を予防する

短い抜け毛や細い抜け毛は、ヘアサイクルの異常を知らせるサインの働きをします。ところが、ヘアサイクルの異常が抜け毛の症状となって現れるまでには、ある程度時間がかかります。抜け毛が気になりだす頃には、頭皮は深刻な状態になってしまっていることも考えられます。

そのようなことにならないようにするには、普段からの抜け毛予防が大切になります。これからヘアサイクルの異常による、短い抜け毛や細い抜け毛に対する予防法をご紹介します。

生活習慣を改善する

ご説明したように、生活習慣の乱れは、頭皮環境を悪化させるだけでなく若年でのAGAの発症にもつながります。頭皮を健康な状態に保つためには、次のことに注意するようにしましょう。

  • バランスの良い食生活を心掛ける
    現代人の食生活は脂っこいものや肉食に偏りがちです。青魚や大豆製品、緑黄色野菜、ナッツ類などを意識して摂るようにし、バランスのとれた食生活を送るようにしましょう。
  • 過度の飲酒や喫煙を控える
    過度の飲酒によって肝臓が疲れてしまうと、血中コレステロール値のバランスが乱れてしまいます。肝臓では血中の栄養素の調整も行われ、肝臓の負担が増すと頭皮に運ばれる栄養が不足することも考えられます。
    ニコチンが中枢神経に作用し交感神経が活発になると、毛細血管が収縮したり筋肉が緊張したりします。それによって血行不良が起こると、頭皮への血流が低下してしまいます。その結果、髪の毛の成長が妨げられてしまうこともあります。
  • 規則正しい生活
    毎日の適度な運動や十分な睡眠は、髪の成長には欠かせません。これらはストレス解消にも効果を発揮するので、意識的に取り入れるようにしましょう。

頭皮環境を整える

抜け毛を防ぐためには、髪を育てる土壌となる頭皮のケアが大切になります。頭皮環境の改善は、まず正しいシャンプーの方法を理解することから始めましょう。

頭皮環境を改善するには、シャンプーのし過ぎは禁物。シャンプーは1日1回、1分以内で済ませるように心掛けましょう。また、爪を立ててゴシゴシ洗うことも頭皮にはよくありません。頭皮が知らないうちに傷つけられ、炎症を起こす原因にもなります。洗髪は指の腹で優しく撫でるイメージで行うとよいでしょう。

また、自分の肌質に合ったシャンプーを使用することも大切です。市販の高級アルコール系シャンプーには強い洗浄力が備わっていて、頭皮に刺激を与えやすくなります。肌が弱い人が使うと、皮脂の過剰分泌や肌荒れといったトラブルにつながる可能性も考えられます。頭皮環境の改善には、アミノ酸系などの使用後に乾燥感やツッパリ感のない、地肌にやさしいタイプのものがおすすめです。

まとめ

  • 軟毛化した毛が多くなると、髪のボリュームがなくなるだけでなく、ちょっとした刺激を受けるだけで髪が抜けやすくなってしまう。
  • 短い抜け毛や細い抜け毛には、AGA、ホルモンバランスの乱れ、頭皮環境の悪化、頭皮の血行不良、生活習慣の乱れ、などによる薄毛の可能性がある。
  • 短い抜け毛や細い抜け毛に対する予防法は、生活習慣の改善、頭皮環境を整える、など。

 

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