あなたの抜け毛は遺伝によるもの?治療法と改善方法

[最終更新日]2016/12/08

はげは遺伝で決まる。というのは多くの方が1度は聞いた事があるかと思います。父親や祖父がはげていると自分も将来はこうなるのかと想像した事はありませんか。

今回はそんな抜け毛と遺伝の関係性をはっきりさせるべく、詳しくご説明いたします。

抜け毛は遺伝する?

AGAと遺伝の関係性は昔から良く言われていましたが、科学的根拠となり得る遺伝子が発見されています。実はこの遺伝子が発見されたのは2000年に入ってからと近年の事ですが、とにかくこの発見によって抜け毛と遺伝には関係性がある事が証明されました。専門的な話を少しすると、X染色体にある男性ホルモン受容体遺伝子に異変があり、そしてそれが抜け毛や薄毛に関わってくる事がわかりました

男性ホルモン受容体遺伝子に異変があると抜け毛になりやすいのは何故かというと、抜け毛とホルモンの働きが関係しているからです。基本的に髪の毛は毛母細胞が細胞分裂を繰り返して成長していきますが、この細胞分裂を食い止める男性ホルモンがあり、それがDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる物です。これはテストステロンと言う男性ホルモンと5αリダクターゼが結びついて生成される物です。ホルモン受容体遺伝子に異変があると、このDHTを生み出す活動が活発になるため、抜け毛になりやすいのです。

それじゃあ自分の父親が薄毛だから、自分も将来的にそうなるのは避けられないのかとショックを受けるかもしれません。しかし安心してください。遺伝で受け継がれるのは抜け毛という「症状」その物ではなく、抜け毛になりやすい「体質です。遺伝子の異変によって、この違いもはっきりしたのが非常に重要な事になっているのです。

実は抜け毛と言うのは非常に多くの外的要因によって引き起こされる症状であり、体質と言った内的要因は実は少ないのです。なので遺伝で抜け毛が起こりやすい体質を受け継いでいても、それらの外的要因を防いでいれば抜け毛を防止できますし、逆に体質を受け継いでいなくても、それらの外的要因によって抜け毛になってしまう事は珍しくありません。

ちなみに遺伝的要因においてもう1つ分かっている事があって、X染色体のある男性ホルモン受容体遺伝子は母方の祖父から受け継がれる事も分かりました。なので遺伝によって抜け毛になりやすい体質かどうかをチェックする時は自分の父親ではなく、母親の祖父が抜け毛かどうか調べるようにしましょう。

抜け毛と遺伝には関係性があります。それはこれまでの研究によって少しずつ明らかになってきて、今後研究が進めばより具体的にどう遺伝していくのかも分かるとは思います。とにかく現時点では抜け毛になりやすい「体質」が受け継がれる事、そしてその遺伝子は「母方の祖父」から受け継がれる事が分かっています。

遺伝が関係していると言っても、そのせいで抜け毛を全く防ぐ事ができなくなるわけではないので安心しましょう。

遺伝の仕組みについてはこちらの記事もどうぞ
AGAの検査方法についてはこちら

抜け毛の遺伝は治療できる?

抜け毛と遺伝には関係性がありますが、抜け毛を予防したり改善させたりできないという事はありません。ここでは抜け毛を予防するための方法をいくつかご紹介します。

薬による抜け毛予防

まずは薬による抜け毛予防です。抜け毛予防としてよく名前が挙がるのが「プロペシア」と「ミノキシジル」です。この2つは日本皮膚科学会のガイドラインでも抜け毛に対する治療法として強く勧められると認定されているほど効果がしっかりと出る治療法になっています。

まず「プロペシア」は先ほど抜け毛の仕組みで説明した5αリダクターゼの活動を阻害できる効果があります。5αリダクターゼが活動できなければDHTも生成されないので、抜け毛の予防に繋がるわけです。

次に「ミノキシジル」ですが、こちらは血管拡張作用のある外用薬となっています。血管を拡張して抜け毛に効果があるのかと疑問に思われるかもしれませんが、これが非常に効果的で、実際に抜け毛が減った実績もあります。抜け毛と言うのは多くの外的要因が存在するとお話しましたよね。実はこれはもう1つの抜け毛の原因である血行不良が関係しています。髪の毛は細胞分裂を繰り返して成長していきますが、その活動を行う上で栄養が必要になってきます。その栄養を髪の毛に届けるのが血液の役目なのです。なので血行が悪いと髪の毛に十分な栄養を送る事ができなくなって、抜け毛に繋がるのです。

薬で抜け毛を予防、治療していくとなるとこの2つを利用する事になりますが、ごく稀ではありますが副作用の可能性もあります。服用する時には必ず専門の医師の方と相談してからにしましょう。

プロペシアの効果と副作用
ミノキシジルの効果と副作用

育毛剤を使った抜け毛予防

育毛剤と聞くと、すでに抜け毛がある程度進行して頭皮が露出している場合に使う物というイメージがありませんか。実はこれは間違いで、育毛剤は髪の毛を育成するための道具ですから、むしろ抜け毛の予防として使う方が効果的なのです。薬での予防と同じようにホルモンに働きかける成分や血行を促進するための成分を含んでいるため、抜け毛予防に非常に役立ちます

抜け毛予防のための育毛剤の選び方

もしもこれから抜け毛予防として育毛剤を検討しているのであれば、「ノコギリヤシ」という成分が含まれている育毛剤を選ぶようにしましょう。遺伝が原因の抜け毛に関係しているのはDHTや5αリダクターゼといったホルモンの部分ですので、女性ホルモンと同等の効果を持つ「ノコギリヤシ」がお勧めです。こちらが5αリダクターゼの働きを抑えてくれるため、抜け毛を予防することができます。

育毛剤は非常に種類も豊富ですし、配合されている成分も数多くあってどれが何に効果的かが分かりにくい物です。なのでとりあえず「ノコギリヤシ」が遺伝に関わる抜け毛に効果的であると覚えておきましょう。基本的に他の成分も髪の毛や頭皮に良い物ですので、副作用をそこまで気にせず使ってみましょう。

ノコギリヤシについてはこちら

生活習慣を見直す抜け毛予防

抜け毛は外的要因によって起こる事が多い、血行不良でも抜け毛は発症するという話をしてましたよね。その血行不良の原因を作りやすいのは生活習慣です。

生活習慣改善方法

例えば運動不足、これは分かりやすく血行を悪化させやすいです。筋肉は定期的に動かさないと凝り固まっていき、血管を圧迫する事になります。ジョギングなどの軽い運動を少しするだけでも変わってきますし、ストレッチをやるだけでも変わってきますので、体を動かしてないなと思う方はぜひ試してみてください。

次に喫煙です。タバコに含まれる成分の中には血行を悪くする成分が含まれています。健康的に悪いだけでなく、実は抜け毛にも関係している可能性があるのがタバコです。理想的なのは禁煙ですが、それによってストレスを溜めてしまうと抜け毛が増えるケースもありますので、徐々に減らしていく無理のない禁煙を心がけましょう。

AGAにつながる抜け毛が起きやすいタイプ

そして最も抜け毛と関係性が深いと考えられているのが食事です。偏った食事によって体調が悪くなって血行が悪くなる可能性もありますが、それ以上に食べ物に含まれている栄養がそのまま髪の毛に送られる事になるので重要なのです。髪の毛の成長にはタンパク質亜鉛ビタミンが不可欠とされていますので、日々の食事でこれらの栄養を摂取できていないと、どんなに血行が良くても抜け毛を増やす事になりかねません。特に亜鉛は不足しやすいと言われていますので、サプリメントを利用する事も考えておきましょう

抜け毛予防は食事から

抜け毛に関する対策をいくつかご紹介しました。このように遺伝が抜け毛に関係しているといっても、抜け毛を予防する方法は数多くあり、どれも効果的であることは変わりありません。遺伝で抜け毛になる事が決まっているんだと悲観的にならずに、日々の生活を見直す事で抜け毛の予防をしておきましょう。

まとめ

  • 遺伝で受け継がれるのは抜け毛という「症状」その物ではなく、抜け毛になりやすい「体質」。
  • 抜け毛予防としてよく名前が挙がるのが「プロペシア」と「ミノキシジル」で、この2つは日本皮膚科学会のガイドラインでも抜け毛に対する治療法として強く勧められている。
  • 育毛剤は髪の毛を育成するための道具であり、抜け毛の予防として使う方が効果的。

 

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