血液検査で円形脱毛症を見抜ける?!

[最終更新日]2016/09/27

頭部に10円大の禿げができる円形脱毛症には多くの方が悩まされているかと思います。遺伝的な理由で円形脱毛症が受け継がれることもあるので、身内に脱毛症の人がいると自分もなるんじゃないかと、気が気でないですよね。

そこで今回は円形脱毛症を見抜くことができる、血液検査についてご説明いたします。血液検査によって円形脱毛症になるかどうかの差が見抜ける可能性がありますよ。

円形脱毛症になるかどうかは血液検査で調べられるって本当?

まずそもそも本当に円形脱毛症になるかどうかが血液検査で調べられるかが疑問に思われますよね。円形脱毛症にはいくつもの原因が考えられていて、ストレスなんかは真っ先に思いつく原因だと思います。他にも生活習慣の乱れシャンプーの成分に問題があったりと原因は様々です。その上、実は病気が原因で円形脱毛症になる可能性があるのです。

血液検査で調べる点は正にこの、病気が原因で円形脱毛症になるかどうかという点です。血液検査を行えば体内にどんな異常があるのかがある程度把握でき、そしてその把握できる範囲の病気の中に円形脱毛症の原因になる病気が存在するわけです。

なので血液検査で円形脱毛症になるかどうかという判断は不可能ではありません。しかしながら最初にも述べたように円形脱毛症の原因は病気以外にも多く存在しますので、血液検査を行えば必ず円形脱毛症になるかどうかが分かるとまではいきません。

しかし血液検査を行うことで円形脱毛症の原因をいくつか特定、もしくは除去できる可能性が高いことを考えればやらないのも勿体ないです。円形脱毛症の原因かどうか判別するためにも、血液検査はやっておくべき検査としてお勧めします。

円形脱毛症の原因となるかもしれない病気とは…?

それではここからは具体的に、円形脱毛症の原因となる病気をいくつかご紹介します。

甲状腺

甲状腺機能低下症と呼ばれるこの疾患は、甲状腺ホルモンが少なくなる病気を指します。この甲状腺ホルモンは毛母細胞を活性化させる効果を持っているため、ホルモンの分泌が減ると髪の毛の成長が阻害されて、抜け毛に繋がっていくわけです。40代の女性に多く見られる病気という特徴も覚えておきましょう。これは加齢による薄毛とはまた別物になるので、治療には注意が必要です。

膠原病(こうげんびょう)

こちらは全身の血管や皮膚、筋肉や関節などに炎症が起こる病気の総称です。これは自己免疫の異常によって起きる病気で、円形脱毛症もこれによって発症する可能性が高いです。頭皮に炎症が起これば抜け毛の可能性が高くなりますが、それ以外にも自己免疫が毛根に攻撃して髪の毛の健康維持を邪魔する事もあります。

主に若い女性に見られる病気で、全身に倦怠感のようなだるさが現れることもあります。こちらは円形脱毛症に限らず別の病気を誘発する可能性もある危険な病気の1つです。

アレルギー疾患

血液検査では主にこの2つを見付けやすい病気ですが、円形脱毛症の原因となる病気は他にもあって、中でも可能性が高いのがアレルギー疾患です。アレルギー疾患で円形脱毛症と関係性があるのはアトピー性疾患金属アレルギーです。

アトピー性疾患、特にアトピー性皮膚炎は円形脱毛症と関わりが深いです。頭皮も皮膚の一種に違いないからと考えられていて、実際に円形脱毛症の方の6割は何らかの皮膚疾患を患っているというデータもあるほどです。

金属アレルギーの方は最近になって見つかった原因で、ある方は口の中の銀歯を取り除いたことによって円形脱毛症が改善されたという話があるのです。
円形脱毛症と特定の病気には関係性があるので、円形脱毛症になったら血液検査だけでなく身体に異常がないかチェックしてもらいましょう。

血液検査をすべきなのはこんな人

円形脱毛症が何らかの病気による2次被害として発症する可能性があるというのが分かってもらえたかと思います。先ほど挙げた甲状腺疾患や膠原病の場合は血液検査で早期に発見できる可能性が高くなりますが、どのような時に血液検査をすればいいかというのが気になりますよね。

体調不良

まず頻繁に体調不良になってしまう方は必ず血液検査を受ける事をお勧めします。例えば手足に痺れが出やすい、関節に痛みを感じることが多い、37℃前後の微熱がよく起きるといった症状が何度も発生する方です。これらは先ほど説明した膠原病に関係している症状ですので、この膠原病を治すことで円形脱毛症の危険性を取り除くことができます。膠原病自体がかなり重度の病気ですので、当然ながら円形脱毛症よりも優先して治すべき病気です。血液検査によって早期発見し、すぐに治療をするようにしましょう。

急に抜け毛が増えた

円形脱毛症の部分に関係なく、いつもよりも抜け毛が目に付くようになった、朝目が覚めると枕元に抜け毛が大量に落ちていたなどの症状が見られた場合は、血液検査をしましょう。また目や口の周りがむくんでいる乾燥や寒さに敏感疲労感が抜けきらないなどの症状の場合も調べておきましょう。これらは甲状腺の機能が低下した時に表れやすい症状です。特に抜け毛の症状とその他の症状が一緒になって出てきた時には甲状腺ホルモンが低下している可能性が高くなります。血液検査をすることで確信を手に入れましょう。

円形脱毛症の治療を行っていて効果が無い

それから最後に、すでに円形脱毛症の治療を行っていて効果が無い方です。円形脱毛症は原因が不特定多数存在することがあるので、原因に合った治療法でないといつまでも効果が出ません。原因を特定する、もしくはどの治療法が治る可能性があるかをチェックするためにも血液検査を行いましょう。数ヶ月行って効果が出ない場合は、そもそもの治療法が間違っている可能性が高いですよ。

円形脱毛症かどうかは、血液検査のどの項目をみればいいの?

円形脱毛症は病気が原因で発症する可能性がある、その病気が血液検査でわかるという話をしてきました。それでは最後は実際に血液検査を受けた時にどこを見ればその病気が見極められるかをご説明します。

甲状腺疾患

まず甲状腺疾患は、抗甲状腺抗体によって引き起こる可能性があります。甲状腺の自己抗体が甲状腺の機能を高めたり弱めたりするわけなので、これが存在すると場合によっては甲状腺の機能を高めすぎたり低めすぎたりするわけです。ただ基本的には甲状腺抗体はあっても問題ありません。甲状腺抗体があっても甲状腺の機能に異常が無い人も多いです。ただ甲状腺疾患になりやすい、そして円形脱毛症に繋がりやすいということを覚えておきましょう。

膠原病

膠原病に関しては抗核抗体で見極めが可能です。こちらは細胞核成分における自己抗体の総称で、免疫に関係している抗体となっています。多くの膠原病患者さんでこの抗核抗体が陽性を示しているので、膠原病を見極める指標として使われています。抗核抗体の数値が高い場合は膠原病の危険性が高いということを覚えておきましょう。こちらも高いから必ず膠原病になるというわけではないので注意してください。

ストレス

血液検査で分かる病気で、さらに円形脱毛症に関係があるのは主にこの2つです。しかし血液検査によって見極めが可能な円形脱毛症の原因がもう1つだけあります。それはストレスです。
血液中にはコルチゾールと呼ばれるホルモンがあり、これはストレス緩和ホルモンとも呼ばれています。これは強いストレスを受けた時に多く分泌されるホルモンで、ストレスに耐える力を増やしてくれるホルモンなのです。これ自体はむしろ体にとってありがたいホルモンです。

ただ血液中にこれが多く分泌されている場合、強いストレスを感じている何よりの証拠になります。円形脱毛症はストレスによって発症されることが有力視されていますので、こちらもチェックすることで円形脱毛症の原因が特定できる要因になります。
円形脱毛症の原因はいくつもあり、血液検査だけで全ての原因をチェックできるわけではありません。しかし血液検査をすることでどの原因があり得るか、またどの原因はあり得ないかの判別は可能になりますので、円形脱毛症になった場合は必ず1度検査を受けておきましょう。

まとめ

  • 血液検査で調べる点は、病気が原因で円形脱毛症になるかどうか。
  • 甲状腺疾患や膠原病の疑いがある方、すでに円形脱毛症の治療を行っていて効果が無い方血液検査を。
  • 血液検査によってストレスが原因である見極めが可能。

 

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