円形脱毛症の治療に効果的な薬とは

[最終更新日]2016/06/21

円形脱毛症の原因

主に髪の毛の一部分だけがごっそりと抜け落ちる円形脱毛症。自覚症状がないのも特徴で、人に言われて初めて円形脱毛症に気づく人も少なくないこちらの症状の、主な原因をご紹介します。

円形脱毛症薬画像

円形脱毛症の原因は大まかに3つに分けられています。「ストレス」「自己免疫疾患」「遺伝的要素」これら3つが原因として挙げられています。

「ストレス」は多くの人が円形脱毛症の原因として1番最初に思い浮かぶ原因かと思います。具体的にはストレスによって自律神経が緊張して血管が収縮、その影響で血液が毛根に栄養が運べなくなるためです。

ただストレスを感じてすぐに円形脱毛症になるわけではありません。実際に毛根に影響が出るまでにはタイムラグがあるので、円形脱毛症になってもそのタイミングではストレスを感じていないこともあります。そんな時は過去にストレスを感じていなかったか、遡ってみてください。

「自己免疫疾患」はあまり聞きなれない単語かもしれませんが、円形脱毛症の原因として1番有力視されている原因です。これは体内に入ってきた細菌やウィルスなどから体を守る自己免疫に異常が発生し、「毛母細胞」という髪の毛として成長する細胞を攻撃して円形脱毛症を引き起こすという疾患です。
自己免疫に異常が発生する原因は特定されていませんが、やはりストレスや不規則な生活が関係しているとされています。

「遺伝的要素」はその名の通り、遺伝によって円形脱毛症が発生するケースです。中国やアメリカでも円形脱毛症は研究されていて、そのどちらでも円形脱毛症が遺伝的に発症する事を裏付ける調査が報告されています。アメリカでは一等親の親族は二等親以上の親族よりも10倍も発症しやすいと報告されています。

「飲み薬」での治療

円形脱毛症の治療には主に「飲み薬」と「塗り薬」を使用します。まず「飲み薬」での治療に関してご説明します。
「飲み薬」では、抗アレルギー薬やステロイド剤を用いて自己免疫の毛母細胞への攻撃を止めさせたり、メサドリンやセレナールなどで傷ついた組織の修復にリラックス効果を期待する薬が存在します。

「飲み薬」での治療では血行促進や免疫機能強化に効くセファランチンや漢方薬を使用することが主流です。これらは副作用の心配もほとんどないからです。他には円形脱毛症が深刻化した患者に対してリンデロン錠などの強力なステロイド錠を使用することもあります。

軽度の円形脱毛症を繰り返してしまう人の場合は、セファランチンでの治療と漢方薬による根本的な体質改善が非常に有効的です。

しかしリンデロン錠での治療では、高い効果を期待できる反面感染症などにかかりやすいといったデメリットも存在しています。こちらは長期間使用するのは避けるべきですし、免疫力がまだ弱い子供には使用できません。もちろん大人の方でも免疫力には個人差があるので、医師の相談もなしにこれらを服用するのは危険です。

基本的に円形脱毛症の原因はストレスと言われているわけですから、飲み薬で症状を抑えたり気持ちを落ち着かせることはできても、ストレス自体を消すことはできません。飲み薬を飲んでるから大丈夫ということはないので注意してください。

「塗り薬」での治療

円形脱毛症の治療として用いられる「塗り薬」は、ステロイド剤がよく使用されます。ステロイド剤と一言で言っても種類は多く、例えば皮膚の炎症を抑えるデルモベートスカルプや血管拡張効果のあるフロジン液、免疫疾患治療に効くSADBEなどが挙げられます。塗り薬ですから、もちろん患部に塗って治療していきます。

ステロイド剤は「飲み薬」の項目でも説明してように副作用が懸念されていますが、「塗り薬」として使用した場合は、基本的に血液に入り込むことがないのでそちらの心配はありません。ステロイド剤が血液に入ると危険ですので、円形脱毛症の部分に怪我を負った場合は使用しないように注意しましょう。

それさえ気を付けていれば、1日2回の使用で副作用を気にせず高い効果を期待できます。

しかし先ほど挙げたSADBEは患部に軽い炎症をわざと発症させて免疫異常を治す化学薬品ですので、皮膚が弱い人は注意が必要です。そうでなくとも使用量を間違えれば重度の炎症を起こして問題になってしまうので、必ず医師の方と相談してから使用しましょう。

「塗り薬」は「飲み薬」ほど副作用の心配をせずに済みますが、その分脱毛抑制効果もそこまで強くはありません。重度の円形脱毛症の場合には向いていないので、他の治療法と併せて行うのが基本的になります。

 

円形脱毛症薬画像

 

飲むのと塗るのはどっちが効果的?

もしも円形脱毛症の原因がはっきりと分かっていて、それに対応した薬が塗り薬なのか飲み薬なのかが分かっていてならば、どちらの方が効果的かははっきりと分かります。

しかし現状では円形脱毛症の原因をはっきりと1つに特定するのは難しく、また円形脱毛症の症状が重度なのか軽度なのかによっても治療薬は変わってきます。

つまりは人によって飲み薬の方が効果的の事もありますし、もちろん塗り薬の方が効果的な人もいます。
それから飲み薬にしても塗り薬にしても、基本的には血行を良くして毛根に栄養をしっかりと送るという効果を狙う薬が多いです。

なので飲み薬も塗り薬も単体で使用するより、併用して医師の方と相談しながら治療するのが1番効果的です。
忙しくて医師の方の相談を受けることができないという人でもない限り、市販薬を使うだけで満足するのはむしろ危険です。薬を飲んでいるのに一向に治らないじゃないかというストレスが新たに生まれて、円形脱毛症がさらに悪化する可能性があるからです。

ストレスを貯め込まない、新しく作らないためにも、まずは医師の方に相談しに行きましょう。それが1番効果的な治療法です。

円形脱毛症の治療費

円形脱毛症の治療を皮膚科で受ける場合、保険も適用されるので莫大な費用が掛かるということはありません。都心のクリニックで薬の処方の費用を挙げると、安くて月に4200円、高くても月に10000円程度とのことです。

ほとんどのクリニックでは無料カウンセリングを行っているので、そこで治療の方針や具体的な治療費を確認するのが1番安心できるかと思います。
また市販の薬の価格も例に挙げておきます。血行不良や免疫力強化、精神安定の効果が期待できるハツモール内服薬は60錠入りで1800円(税別)、180錠で4800円(税別)となっています。

参考までにAGA(男性型脱毛症)治療薬は28錠で4500円(税込)となっています。
塗り薬では、血管拡張作用のあるフロジン液が含まれているアロビックスという薬があり、こちらは2100円くらいになっています。

円形脱毛症の治療費の参考として処方箋の費用や、市販の飲み薬と塗り薬の価格を紹介しましたが、実際にここで紹介した金額を払うことで円形脱毛症が完治するわけではありません。風邪などの病気に比べると治療に時間がかかるのが円形脱毛症の特徴の1つです。

しかしちゃんとした治療によって治すことのできる疾患ですので、中々効果が出ないことで諦めたりせずに、医師の方と長期的な目線で治療に臨んでください。ストレスをちゃんと発散すること、そして栄養が頭皮に届くように血行を良くする生活を心がけて、円形脱毛症を治療していきましょう。

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