育毛に効果的とされる薬って?副作用とかないの?

[最終更新日]2017/01/03

薄毛や抜け毛が気になって、育毛剤を使ってみたけど効果がなく、どうすれば良いか困っている方はいませんか。

今回は育毛を治療する薬に関する情報をお届けします。薬による治療は副作用がありそうで不安に感じる人もいると思うので、副作用に関しても詳しく解説していきますよ。

育毛に効く医薬品とは?

まずはそもそも育毛に効果的な医薬品が存在するのかと言う話です。これは実際に存在していて、基本的にはプロペシアミノキシジルの2つが挙げられます。

というのもこの2つは日本皮膚学会の男性型脱毛症(AGA)診療ガイドラインで「行うよう強く勧められる」という推奨度Aの評価を得ている医薬品だからです。このガイドラインには全部で5つのランクがあり、上からA、B、C1、C2、Dとなっていて、C1以下は根拠がない治療法という線引きがなされています。

特にA評価に認定されている医薬品はプロペシアとミノキシジルの2つだけですので、この2つの治療法によるAGAの効果は間違いないと考えて良いレベルなのです。

それでは具体的にそれぞれの医薬品がどのように効果的なのかをご紹介します。

プロペシア

まずプロペシアですが、こちらは日本に限らず世界で最も有名な薄毛治療薬とも言われています。プロペシアにはフィナステリドという成分が含まれていますが、これが育毛に効果があると言われています。

元々は前立腺疾患を治療する際に使われていた薬なのですが、服用していた患者に増毛が認められたため、1997年にアメリカの米国食品医薬局の認可を受けて、薄毛の治療薬として世界的に広まるようになったのです。

では何故このフィナステリドが育毛に効果的かというと、これには5αリダクターゼの働きを阻害する効果があるからです。急に専門用語が出てきて戸惑っているかと思いますが、順に説明しますので安心してください。

まずそもそもAGAがどのようにして脱毛効果をもたらすのか、そのメカニズムをご説明します。AGAが発症する直接的な原因はDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる物質です。このDHTが毛根や毛乳頭といった髪の毛の生成に関わる細胞を攻撃してその活動を止めてしまうため、抜け毛となって症状が表れる事になっています。このDHTを生み出すのがテストステロンという男性ホルモンと、5αリダクターゼという酵素なのです。この2つが結びついて生成されるDHTがAGAを引き起こすので、DHTが生成されないように5αリダクターゼの活動を阻害するのです。

これがAGAに効果のあるフィナステリドの効能であり、世界で60カ国以上で承認されている薄毛治療薬のメカニズムになります。

ミノキシジル

続いてはミノキシジルです。こちらもプロペシアと同様にAランクの評価を受けている医薬品ですが、効果はプロペシアとは違っています。こちらは血管拡張剤、つまり血行を良くしてくれる薬となっています。

育毛と血行に関係性があるのかと疑問を持つ方もいるかと思いますが、これが非常に重要なのです。髪の毛の成長には当然ながら栄養が必要です。髪の毛の主成分であるタンパク質や生成に必要な亜鉛ビタミン類など、これらの栄養を髪の毛に送っているのは他でもない血液なのです。なので血行が悪いと髪の毛に十分な栄養が送れなくなって、薄毛や脱毛に繋がっていく事になるのです。

ミノキシジルは内服薬と外用薬の2種類が存在しますが、日本では内服薬の認可がありませんので、現状では外用薬のみでの治療となります。こちらは市販でも売られていますが、もしも育毛のためにミノキシジルを利用する事を考えている場合にはまず医師に相談するようにしましょう。

ミノキシジルは基本的に血管拡張作用のみですので、血行が良いのに薄毛の症状が出ている人には効果が出ません。医薬品選びには細心の注意を払うようにしましょう。

アボルブ

そして最後にアボルブという内服薬をご紹介します。こちらもプロペシアと同じように前立腺肥大症の治療薬として開発されていて、デュタステリドという主成分を含んでいます。なのでフィナステリドと同様に5αリダクターゼの活動を阻害する効果があるので、こちらも育毛効果が期待できる薬となっています。

 

さて育毛効果が期待できる医薬品としてこれら3つをご紹介しましたが、基本的にAGAに対する薬である事に注意してください。近年では女性でもAGAの疑いのある脱毛症が見られるようになってきていますが、女性と男性では体の作りが根本的に違うためこれらの医薬品をそのまま使えない事が多いです。特にフィナステリドを含んでいるプロペシアやデュタステリドを含んでいるアボルブは女性は絶対に服用してはいけません。女性の方がこの2つを服用すると甚大な悪影響を及ぼすと言われていて、ガイドラインでも最低ランクD、「行うべきではない治療法」として認定されているほどです。女性の方で薄毛に悩んでいる方は必ず専門の医師に相談してから治療するようにしましょう

副作用は?

プロペシア、ミノキシジル、アボルブと3つのAGAに効果があるとされている医薬品を紹介してきました。しかし医薬品と聞くと効果が高い反面、副作用があるのではとやはり不安になりますよね。ここではそれぞれの薬の副作用についてご説明いたします。

プロペシア

プロペシアの副作用は食欲減衰肝機能障害腎機能障害性欲減衰勃起不全全身倦怠感乳房障害などが挙げられます。女性の場合、特に妊婦や授乳中の女性の場合はこれらの他に胎児の外性器にも悪影響を及ぼすとも言われています。

副作用が発症する可能性はかなり低いとされていますが、プロペシアの臨床試験では約3%で生殖器に副作用が生じたとのデータもありますので、体に異変を感じたらすぐに医師に相談して服用を止めるようにしましょう。

ミノキシジル

ミノキシジルの副作用としては血圧低下むくみ心拍数の増加体毛が濃くなる(男性化)吐き気などが挙げられます。

プロペシアに比べると生命に影響を及ぼすほど大きな副作用は基本的にありません。しかしながら血管を拡張しているわけですから、心臓病などの循環器系の病気が発症している人はそちらに悪影響を及ぼす事になるので使用できません

またいくら副作用が我慢できる程度のレベルだとは言え、無理をしてストレスを溜めて別の病気が発症しては意味がありません。こちらも副作用が発症した場合にはやはり医師と相談して使用を止めるようにしましょう。

アボルブ

アボルブの副作用は、やはりプロペシアと同様の物が挙げられます。食欲や性欲の減衰肝機能や腎機能の障害勃起不全、そして胎児の外性器への悪影響が確認されています。妊婦や授乳中の女性が家内にいる場合には彼女たちに触れる場所に置かないなどの配慮を心がけましょう。特に幼児は触れるのも厳禁とされているので注意しましょう。

 

医薬品である以上、どうしても副作用が出てしまうケースと言うのは存在します。加えて薄毛や脱毛の状態にも程度があって、毛根が完全に休止状態に入ってしまった場合には、再び髪の毛が生えてくる事はまずあり得ないです。なので長期的にプロペシアやミノキシジルでの治療を行っても効果が出ない事はあり得るのです。そういった副作用や効果の有無をよく知った上で、楽観的に必ず生えてくると妄信しないように注意しましょう

まとめ

  • 日本皮膚学会の男性型脱毛症(AGA)診療ガイドラインで「行うよう強く勧められる」という推奨度Aの評価を得ているのは、プロペシアとミノキシジルの2つ。
  • 副作用や効果の有無をよく知った上で、楽観的に必ず生えてくると妄信しないように注意しましょう。

 

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*