アレルギーが原因?円形脱毛症と金属アレルギーの関係

[最終更新日]2016/09/21

円形脱毛症と言われるとストレスが原因の1つとして思い浮かぶかと思います。
しかしながら実は金属アレルギーでも円形脱毛症になる可能性があると言うことをご存知でしょうか?

今回は円形脱毛症を金属アレルギーという観点からご紹介します。
円形脱毛症の治療として塗り薬や飲み薬を利用しているのに一向に改善しない、それどころか悪化していると言う方はもしかしたら金属アレルギーが原因かもしれませんよ。

金属アレルギーとは?

さて円形脱毛症と金属アレルギーの関係性を話す前に、まず金属アレルギーとは何かを説明しておきます。

アレルギーと言われると体が過敏に反応して、時には健康状態を大きく損なう体質の事を思い浮かべると思います。ただ金属アレルギーの場合は少し違って、金属そのものに対してアレルギー反応を起こしているのではありません。金属アレルギーの場合、金属と肌が触れて汗などで金属イオンが溶け出すことによってアレルギー反応が起こるようになるのです。溶け出した金属イオンは人体のタンパク質と結合してアレルゲンへと変化します。このアレルゲンに対して過剰な免疫反応が起こっている状態を金属アレルギーと呼んでいるのです。

金属アレルギーが発症した場合、多くは金属と触れた部分の皮膚炎が発生します。皮がむけたり水泡やかさぶたができるというのが金属アレルギーによる皮膚炎の症状に当たります。厄介なのは金属イオンが体内にまで侵入し血液に含まれた場合です。この場合は血流によって金属イオンが体中に運ばれてしまうので、全身に皮膚炎が起こります。皮膚炎以外にも神経症状や頭痛など様々な体の不調にも繋がるので、切り傷や擦り傷などの傷口に近いところには金属品を身に着けないように注意が必要です。

金属アレルギーで脱毛する理由って?

さてそれではいよいよ金属アレルギーが脱毛に繋がる仕組みをご説明します。

まず先ほども話したように、金属アレルギーというのは金属イオンが体内に侵入するところから始まります。普通ならタンパク質と結合して金属品を身に着けている付近に皮膚炎を起こすだけなのですが、場合によっては血液に溶け込み体中に流れていくこともあります。実は髪の毛にも血管は繋がっていて、金属イオンが毛根にまで流れ着くことがあり得ます。この時、毛根にあるケラチンというタンパク質と結合することが脱毛に繋がるのです。

金属イオンと結合したケラチンは、リンパ球と呼ばれる免疫細胞に体に害のある存在として認識されてしまいます。ケラチンが攻撃されるということは毛根が攻撃されていることと同義です。リンパ球によって毛根はダメージを受けて、脱毛へと繋がっていくわけです。

金属アレルギーでも脱毛が発生する仕組みは分かりましたか。これを見る限りでは金属アレルギーから脱毛に繋がるケースは珍しいと考える人もいるかと思います。普段アクセサリーを身に着けない人にはなおさらあり得ないと思うかもしれませんが、実は金属アレルギーによる脱毛の原因となる金属品はアクセサリー以外にもあります。しかもこちらの方が多くの方に当てはまりやすいのです。それは銀歯です。

口の中にある銀歯はもちろんだ液などで溶けやすい環境にいますし、口の中から体内に侵入してしまえばどこで血液中に含まれてもおかしくありません。円形脱毛症になった方で全く治療の効果が出なかった人が、銀歯を除去したおかげで完治したという話はテレビでも取り上げられていてかなり有名な話です。

この様に金属アレルギーによる円形脱毛症というのは、実は誰にでも可能性がある脱毛症なのでアクセサリーだけでなく銀歯にも注意してみてください。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因としてはストレスが真っ先に挙がる人も多いと思いますが、専門の医師の方に依れば円形脱毛症の原因はそれ以外の3つの原因が考えられるとしています。自己免疫疾患、アトピー性皮膚炎、金属アレルギーの3つだそうです。

自己免疫疾患

1つ目の自己免疫疾患というのは、本来なら体を守るための自己免疫が体に害のない細胞にまで攻撃をする疾患です。こちらは先ほど説明した金属アレルギーによる脱毛の仕組みがそのまま当てはまることが分かりますよね。しかし自己免疫疾患自体の原因は特定されていない状態で、金属アレルギー以外からでもこの疾患が発症する事があるようです。

アトピー性の皮膚炎

2つ目のアトピー性の皮膚炎は、円形脱毛症にかかった人の6~7割程度の人に皮膚疾患が見られたことに由来します。やはり髪の毛も頭皮と言う皮膚から生えてきているため、皮膚疾患は円形脱毛症に関わりがあると考えられているようです。

金属アレルギー

3つ目の金属アレルギーは先ほども説明した通りです。こちらは近年になって見つかった円形脱毛症の原因なのですが、それまで主流だった上記の2つの原因と並んで注目されるほどに重要な要因となっているのです。

 

円形脱毛症の原因は数多くある中で、金属アレルギーというのが徐々に注目されてきていることを覚えておいてください。

金属アレルギーを起こしやすい金属

さて金属アレルギーと円形脱毛症の関係史に関しては十分に伝わったかと思います。しかし金属と一言で言っても種類が豊富ですよね。その中でも金属アレルギーを起こしやすい金属があるのをご存知ですか?

しかも厄介なことに、銀歯で使われている金属にそのアレルギーを引き起こしやすい金属が含まれているのです。

歯科用金属として使われている金属は主にニッケルコバルトクロムなどがありますが、これらは金属アレルギーを引き起こしやすい金属としても有名なのです。特にニッケルは安価な金属で加工のしやすさでも重宝されている金属です。そのため銀歯に限らずアクセサリーや調理器具など、日常的に触れる機会が最も多い金属でもあります。ニッケルとほぼ同じような反応を起こすのがコバルトで、ニッケルでアレルギー反応を起こす人はコバルトでも反応すると言われています。クロムには3価クロムと6価クロムが存在していて、6価クロムの方は発がん性もあって外国では国を挙げて排除しているところもあるほどです。

金属アレルギーを引き起こしやすい金属はこれら重金属と呼ばれるものですが、やはり1番可能性が高いのはニッケルです。普段の生活でも皮膚がかぶれることが多いなどの症状に見舞われている場合は、1度検査することをお勧めします。

市販のヘアカラー剤にも注意が必要!

これまでに身近で金属アレルギーを発症しやすい1例として銀歯を中心にして説明してきました。しかし他にも金属成分が含まれている意外な物があり、それは市販のヘアカラー剤です。実は市販のヘアカラーや白髪染めの中には硝酸銀硫酸銀といった金属成分が含まれています。当然ですが金属アレルギーの人が使用すれば頭皮に炎症を引き起こして脱毛に繋がる恐れがあります。ヘアカラーや白髪染めの注意書きに頭皮に異常を感じたら使用を中止してくださいという文字を見たことはありませんか。これはそういったアレルギー反応を危惧して書かれているわけです。

金属成分が含まれているとはあまり思われていないヘアカラー剤にも含まれてますので、購入の際にはしっかりと成分表示を見て、金属アレルギーからなる円形脱毛症を回避していきましょう。

まとめ

  • 金属アレルギーを発症すると皮膚炎になり、血液中に侵入すると全身に皮膚炎が起きてしまうため、傷口には金属を近付けないよう注意。
  • アレルギーを起こしやすい金属として、ニッケル、コバルト、クロムが挙げられる。
  • ヘアカラー・白髪染めの中にも金属成分が含まれていることがあるため、購入の際には成分表示に注意。

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