桑白皮エキスが育毛に効果あり!?漢方薬がいい理由とは?

[最終更新日]2016/12/15

育毛 桑白皮エキス

皆さんは桑白皮って聞いたことがありますか?

最近は化粧品の原料として使用されることもあるので美容に詳しい方は耳にしたことがあるでしょうが、一般的にはまだまだ馴染みのないフレーズだと思います。

しかし、この聞きなれない桑白皮のエキスが薄毛だけでなく何とAGAにまで驚きの効果を発揮することが分かったのです。

そこで今回はこの桑白皮を徹底解明して、どのような効果を発揮するのかをじっくりと解説していくことにします。

桑白皮エキスとは?

桑白皮はクワ科のマグワやヤマグワ、カラグワの根の皮のことで、これを乾燥したものが昔から生薬として使用されていました。

その効用には消炎性利尿作用を始めとして、強力に便秘を解消する緩下作用や痰を除去する去痰作用、咳を沈めて痰が切れやすくする鎮咳作用があり、急性気管支炎や気管支喘息に効く漢方の原料としても使用されています。

そんなAGAとはまったく何の関係もなさそうに見える桑白皮ですが中国の唐の時代には養毛剤として用いられていたほか、日本でも民間療法で育毛治療に用いられていました。

生薬や漢方は様々な原料をブレンドして、その相乗効果で効用が現れることが多いので一概に桑白皮に育毛効果があると断定することはできませんが、昔からその可能性の片鱗を見せていたことは間違いないでしょう。

しかし、この眉唾物の効果も近年になって桑白皮エキスに発毛効果があることが実証され、現実味を帯びた話になりました。

桑白皮エキスに育毛効果あり!

桑白皮エキスが育毛効果を発揮する作用は下記の2点です。

  • 毛周期変換作用がある
  • 還元酵素5αリダクターゼの活動抑制

それではこの2つの効果についてじっくりと説明していきましょう。

毛周期返還作用がある

髪の毛は一定のサイクルで生えては抜け、生えては抜けを繰り返しています。

これを髪の毛の毛周期というのですが、桑白皮エキスの効果を理解してもらう上でもこの毛周期は重要になってくるのでまずは簡単に毛周期について説明します。

毛周期は下記の3つの段階に分類できます。

  • 成長期
    毛母細胞が分裂を繰り返し髪の毛が成長する時期
  • 退行期
    毛母細胞の分裂が減速して髪の毛の成長がだんだんと尻すぼみになる時期
  • 休止期
    毛母細胞の分裂が終了して髪の毛の成長が終わった時期

髪の毛は成長期→退行期→休止期→成長期→…の順を追って成長しては抜けてを延々と繰り返しています。

目に見える毛は全体の3分の1で毛周期のサイクルが28日、ほぼ1カ月ですから、90サイクルで1度成長期に入ることになるわけです。

目に見える髪の毛をA~Cに分類するとイメージ的には下記の通りになります。

Aパート成長期~休止期(1か月) → Bパート成長期~休止期(1か月) → Cパート成長期~休止期(1か月) → Aパート成長期~

それでは毛周期を理解したところで桑白皮エキスの毛周期変換作用について説明していきましょう。

結論から先に言うと桑白皮エキスには休止期の状態の毛母細胞を無理やり成長期の状態に変換します。

つまり、休止期を成長期に変換することで育毛を促進するのです。

これはアデランスの研究開発を担っている富士産業株式会社の研究開発センターの臨床実験により証明されています。

その実験内容は下記のとおりです。

生後約22週齢で全身の毛が休止期に入るニュージーランドホワイト種ウサギを実験体とし、休止期に入った状態で桑白皮エキスを塗布したところ、2週目にはその部分からだけ発毛が開始されました。

この2週目というのが早いのか遅いのかを判断してもらうため、ミノキシジルとの発毛比較結果を見てもらいましょう。

ミノキシジル(有効成分濃度1%)と桑白皮エキス(有効成分濃度2%)の発毛比較をしたところ、下記のような結果が出ました。

発毛開始日 休止期短縮日数
桑白皮エキス 21日後 11日
ミノキシジル 30日後 2日

参照:http://www.aderans.co.jp/corporate/rd/case/hair_restoration12.html

有効成分濃度は倍の量ですがAGA治療薬の代表格とも言えるミノキシジルと比較しても上記のような驚きの結果が出ていることを考慮すれば、桑白皮エキスの育毛促進効果がいかに優れたものであるかがお分かりいただけるでしょう。

またこの発毛効果は人の臨床実験でも実証済みです。

男性55名と女性13名に対して桑白皮エキスを使って毛周期返還作用があるかを臨床実験したところ、男性の約6割と女性の約5割に発毛が認められました。

よって実験上のデータから桑白皮エキスにはミノキシジルにも勝るとも劣らない発毛効果が認められたのです。

世界で認められたAGA治療薬ミノキシジルと効果を競うなんて桑白皮エキスの底力恐るべしといったところですね。

還元酵素5αリダクターゼの活動抑制

また桑白皮エキスの優れている点は育毛促進効果だけではありません。

遺伝性のAGAが発症する根本的な原因である還元酵素5αリダクターゼの活動を抑える働きがあり、抜け毛の症状を抑制します。

男性ホルモンのテストステロンは還元酵素5αリダクターゼと結びつくとDHT(ジヒドロテストステロン)という更に強力な男性ホルモンに還元されます。

しかしこのDHTは毛の毛乳頭細胞の受容体と結合すると、毛母細胞の細胞分裂を低下させてしまうのです。

髪の毛は毛母細胞が細胞分裂することで成長していくため、細胞分裂が低下すると満足な成長ができず、髪の毛が細くなったり、抜け毛が多くなり、この状態が継続すると深刻な脱毛症状を発症します。

これがAGAが発症するメカニズムです。

またこのDHTは皮脂の過剰分泌を促進する嫌な働きも持ちます。

頭皮に皮脂が過剰分泌されると毛穴は皮脂や汚れで詰まってしまい、頭皮環境は悪化してしまいます。

頭皮環境の悪化は血管を収縮させて血行不良を引き起こすため、髪の毛が成長するのに必要な栄養が頭皮に運ばれなくなり、脱毛は更に進行の一途を突き進むことになります。

となればAGAの進行抑制には男性ホルモンのテストステロンをDHTに返還させないことが一番の近道となるわけです。

桑白皮エキスの還元酵素5αリダクターゼの活動抑制効果は先ほどのウサギを使った臨床実験で明らかにされています。

毛周期変換作用があることが分かった後、桑白皮エキスの成分を検討したところ還元酵素5αリダクターゼの活動を抑えることが判明したのです。

よって桑白皮エキスは発毛促進効果と脱毛抑制効果を併せ持つAGA治療には夢のような効果を発揮する成分といえるのです。

桑白皮にはまだまだ他の効果が!

桑白皮の育毛効果には目を見張るものがありますが、このエキスが持つ効能はこれだけではありません。

下記のように幅広い分野で桑白皮の優れた成分がその効果を発揮しています。

生薬として

昔から生薬として使用されていた桑白皮は主に咳や喘息など喉の症状に用いられ、気管支を広げる効果があり呼吸を楽にするので、気管支系の疾患に大きな効果を発揮します。

主な薬効は薬効は下記のとおりです。

  • 消炎作用
  • 鎮痛作用
  • 血圧降下作用
  • 利尿作用
  • 鎮咳作用

漢方薬として

桑白皮は喉の症状に効く漢方薬の原料としても利用されています。

桑白皮を配合した代表的な漢方薬は下記のとおりです。

  • 柴胡枳桔湯加五味(サイコキキツトウカゴミ)-激しい咳に効果
  • 清肺湯(セイハイトウ)-粘る痰を伴う咳に効果
  • 補肺湯(ホハイトウ)-鎮咳・去痰効果

化粧品や医薬部外品の成分として

桑白皮エキスには高い保湿性があり、その効果を利用して化粧品や医薬部外品の分野でも保湿成分として広く利用されています。

まとめ

  • 桑白皮はクワ科のマグワやヤマグワ、カラグワの根の皮のこと。
  • 桑白皮エキスが育毛効果を発揮する作用は、毛周期変換作用がある、還元酵素5αリダクターゼの活動抑制、の2点。
  • 生薬、漢方薬、化粧品や医薬部外品の成分としても使用されている。

 

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