円形脱毛症にステロイドの注射は有効?|対象と副作用なども解説

円形脱毛症にかかっていざ治療しようと思っても、どんな治療法があるのかよくわからないから不安を感じている方も多いでしょう。
塗り薬や飲み薬、さらには注射での治療もあるので、どれが効果的なのか気になってしまいますよね。
今回は円形脱毛症の治療に関して、特に注射するタイプの治療に焦点を当ててご説明していきます。

円形脱毛症の治療方法って?

円形脱毛症の治療法は非常に多種多様です。ステロイドと呼ばれる薬を用いる治療が主流ですが、もちろんそれ以外にもあって、例えば局所免疫療法がかなり効果的と言われています。
こちらはスクアレン酸ジプチルエステルなどの薬を用いて、意図的にかぶれを引き起こす治療法です。かぶれたら余計に悪化するのではと思うかもしれませんが、かぶれは弱いものですので安心してください。
なぜこれで治るのかというと、円形脱毛症の原因として自己免疫疾患があるからです。これは本来なら体を守るための役割を持っている自己免疫が、攻撃する必要のない毛根にまで攻撃を仕掛けてしまうことを指します。自己免疫の活動を正常な物にするために、わかりやすく敵であるかぶれを引き起こすということです。

次章からステロイドを使った治療法に関して詳しくご説明していきます。

ステロイドの治療方法には2種類ある?

そもそもなぜ円形脱毛症にステロイドが有効かというお話から始めていきます。

ステロイドには2つの効果があり、それは免疫機能を抑える効果と、炎症を抑える効果の2つです。
先ほども説明したように円形脱毛症の原因には自己免疫疾患も含まれているので、免疫機能を抑えるステロイドは有効です。さらに頭皮に炎症が起きると血流が悪くなって髪の毛に必要な栄養が届けられなくなることも、円形脱毛症の原因として考えられています。つまりステロイドは円形脱毛症の原因を複数解決できる薬というわけです。この治療法が主流になっている何よりの理由です。

ステロイド外用療法とステロイド内服療法をさらに詳しく解説します。2つの治療法にはどのような違いがあるのでしょうか。

ステロイド外用療法

ステロイド外用療法は、脱毛部位にステロイドを外用、つまり塗布する治療法です。脱毛部位の周囲や脱毛が予想される部位、かゆみや違和感などがある部位に塗布しても構いません。

ステロイド外用療法が用いられる主な対象は、通常型円形脱毛症の単発型、通常型円形脱毛症の多発型で脱毛部位の融合が見られない方です。

通常型円形脱毛症の単発型は頭部に類円形の脱毛斑が1か所だけ現れている円形脱毛症、通常型円形脱毛症の多発型は頭部に類円系の脱毛斑が複数現れている円形脱毛症です。

ステロイド外用療法は、日本皮膚科学会が発表している「日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」で「行うよう勧める(推奨度B)」と評価されている治療法ですが、注意点がないわけではありません。

長期間の使用により、皮膚に萎縮やくぼみが生じる恐れがあるとされています。そのため、漫然と行うべき治療法ではないと考えられています。適切に行う必要がある治療法なので、治療を受ける方は医師の指示を守ることが重要です。

ステロイド内服療法

ステロイド内服薬はステロイドの飲み薬を内服する治療法です。

ステロイド内服療法が用いられる主な対象は、円形脱毛症を発症してから6カ月以内で脱毛部位が急速に拡大している成人です。具体的には、頭部全体の25%以上が脱毛しているケースなどで用いられています。

効果的な治療法のひとつといえますが、いくつかのポイントに注意は必要です。最初に注意したいポイントとして挙げられるのが副作用です。ステロイド内服療法で、糖尿病・肥満・緑内障・消化器症状・月経不順・骨粗しょう症などを起こす恐れがあります。

気を付けたいもう一つのポイントが再発しやすいことです。再発した場合、ステロイド内服療法をもう一度行うことは出来ません。局所免疫療法などで対処することになります。

子どもの円形脱毛症に利用できない点も押さえておかなくてはなりません。利用できない理由は、再発・副作用のリスクが高いからです。成人を対象にした治療法であることも押さえておきましょう。

注意を要する治療法なので、ステロイド外用療法やステロイド局所注射療法などを行って効果を確認できない場合などに行われることが多いようです。ステロイド内服療法も、医師の指示のもと正しく行う必要がある治療法といえるでしょう。

ちなみに、ステロイド内服療法は「日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」で「行ってもよい(推奨度C1)」と評価されています。様々なリスクはあるものの、症状などによっては治療法の有力な選択肢になり得ます。

円形脱毛症にはステロイド注射が良い?

患部に直接注入できるステロイド局所注射は、ステロイドを使った塗り薬や飲み薬よりもさらに高い発毛効果が期待できるとされています。病院やクリニックでの治療でもこれを利用しているところがかなり多いです。
治療効果が高い点でも有効な治療法ですが、その利用頻度が少なく済む点も魅力の1つです。ステロイド注射は月に1回程度で良いと言われているので、足しげく病院に通う手間もかなり少なくなっています。

しかしメリットばかりあるわけではありません。こちらの治療法は確かに効果的ですが、局所注射という名前の通り、単発型の円形脱毛症の方が対象の治療法です。
脱毛部分が広範囲に広がっている全頭型の方にはこの治療法は向いていません。なぜならステロイドには副作用の危険性があるからです。
ステロイドを大量に注射しては副作用の可能性が強まってしまいますので、基本的に単発型の円形脱毛症でしかこの注射は行われません。

ステロイド注射はかなり効果の高い治療法で、円形脱毛症の主要な治療法の1つです。しかし治療法は正しく行われて初めてその効果を発揮するので、まずは医師の方と相談してステロイド注射が効果的な症状かどうかチェックするところから治療を始めるようにしてください。

ステロイドの注射で注意したいポイント

ステロイドを脱毛部位に注射する治療は、通常型円形脱毛症の単発型、通常型円形脱毛症の多発型で病状が固定している方(脱毛範囲が頭部の25%未満)に適していると考えられています。ステロイド外用療法やステロイド内服療法とは、主な対象が異なる点には注意が必要です。

ステロイドを注射すると必ず発毛する、すぐに発毛すると考える以下がいるようですが、必ず発毛するともすぐに発毛するとも言えません。円形脱毛症に、これさえ行えば治るといった治療法がない点も注意したいポイントです。

以上のほかでは、思わぬトラブルを起こす恐れがある点にも気を付けなければなりません。脱毛部位にステロイドを注射することで、皮膚の萎縮や血管の拡張が起こる恐れがあると考えられています。対処法として挙げられるのが、注射後、注射した個所をしっかりと揉むことです。これにより、皮膚の萎縮を防ぐことが出来ます。

こんな人には効果なし?

ステロイドは円形脱毛症を治療する上でかなり効果を発揮する薬だと言うお話をしてきました。しかしながらやはり人の体質や条件によって、効果のあるなしは変わってきます。ではどういう人だとステロイドによる治療が向いていないかご紹介します。

まず1番気を付けるべきは小さな子供です。ステロイドは最初に説明したように、免疫機能を抑える効果もあるので、素の免疫力が低い子供に使用すると円形脱毛症以外の病気も発症するようになってしまいます。
また副作用の可能性も大人より高いので、効果がないというよりかはその他の危険性が高くなると言う点で向いていません

もう1つは感染症などを患っている方です。こちらも理由としては先ほどとほぼ一緒で、ステロイドによって免疫機能が低下してしまうのが問題というわけです。感染症に限らず何らかの病気を患っている人はステロイド注射を控えるようにしましょう。

このどちらかに当てはまる人はステロイド注射による治療は止めておきましょう。
副作用やその他の病気の悪化などの方が問題になりやすいからです。

加えて注意が必要なのが、ステロイド注射をしても円形脱毛症に効果が無い時もあるということです。
ステロイドはあくまでも自己免疫の活動と炎症を抑える効果しかありません。円形脱毛症がこの2つ以外の理由で発症している場合は当然ながら効果がありません。
この場合は別の治療を考える必要があるので、治療を始めてからの経過観察は必ず忘れないように記録しておきましょう。

根本的解決を目指すなら?

円形脱毛症を根本的に解決するなら当然、専門のクリニックで治療すべきです。円形脱毛症に関する治療法が揃っているだけでなく、発毛を促す治療も行っているからです。

基本的に円形脱毛症の治療には短くても3ヶ月、基本的には半年はかかると言われていますが、これはあくまでも治療に重きをおいた場合の話です。

治療しながらもとりあえず禿げている部分を何らかの形で隠したいという場合にもクリニックはお勧めです。クリニックによっては植毛ウィッグを用意しているところもあるので、一時的な対応もできるわけです。
もちろん円形脱毛症の原因を取り除く治療も行ってくれるので、円形脱毛症に関する悩みを全部解決したい時には専門のクリニックへ行くのをお勧めします。

円形脱毛症によって禿げた部分を人に見られるのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、医師の方はそういった悩みを抱えている人を多く見てきているので、こちらの心配を取り除く努力をちゃんとしてくれています。
まずはカウンセリングだけでも受けてみて、その努力の賜物を実感してみてください。

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まとめ

  • 治療法では局所免疫療法がかなり効果的と言われている。
  • ステロイドの治療方法には外用薬と内服薬の2種類がある。
  • 患部に直接注入できるステロイド局所注射は内服薬よりもさらに高い発毛効果が期待できる。

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