子供の円形脱毛症で現れやすい症状と対処法を解説

[最終更新日]2018/05/26

子供の円形脱毛症の種類は

円形脱毛症は大人の病気と思っている人も多いかもしれませんが、円形脱毛症は年齢も性別も関係なく発症する可能性がある病気です。子供の髪の毛にも十円ハゲができることは珍しくないのです。


円形脱毛症子供画像

今回はそんな子供の円形脱毛症に関する情報をお伝えします。まずは子供の円形脱毛症の種類に関してです。大人の円形脱毛症にも通じる情報なので、そちらで悩んでいる方も1度読んでみてください。

まず種類は通常型(単発型・多発型)、全頭型、汎発型、蛇行型の4つに分けられています。

単発型と多発型は同じように十円玉くらいの大きさの円形に毛が抜け落ちるケースです。単発はそれが1つ、多発はそれが頭髪にいくつも見受けられるケースです。最初は1つだけしかなかったのに、放置していたら複数に増えていたというケースがかなり多いようです。

対して全頭型と汎発型は頭髪が全体的に抜け落ちているケースを指します。こちらの方が脱毛症としては重度ということになります。頭髪が全体的に抜け落ちるのが全頭型なのに対して、汎発型は頭髪のみならず眉毛や全身の体毛も抜け落ちるケースです。

こちらはかなり稀なケースですが、円形脱毛症の症状が悪化するようなことにもなり得るということを覚えておいてください。

蛇行型は、後頭部や側頭部の生え際に帯状の脱毛班が現れる円形脱毛症です。蛇行型も稀な円形脱毛症ですが、大人に比べると子どもの発症頻度は高いと考えられています。症状は重いので、注意したい円形脱毛症といえるでしょう。

全頭型・汎発型・蛇行型は一般の人にとって衝撃的だと思います。だからこそ円形脱毛症はどうせその内治るだろうと楽観的に考えるのではなく、しっかりと医師の相談を受けて早期に治療を開始することをお勧めします。

円形脱毛症が原因で子供がいじめられて、鬱になったりなんて見たくありませんよね。

子供の円形脱毛症の症状には

単発型、多発型、全頭型、汎発型と円形脱毛症の種類をご紹介しましたが、それでは実際にどのように円形脱毛症の症状が進んでいくかをご説明します。

円形脱毛症子供画像1
まず円形脱毛症の初期症状ですが、実は十円ハゲができる前に予兆が発生していることがあります。その予兆はいくつかあります。1番知られているのは当然抜毛が増えるということですが、それ以外にもあって特に爪に異常が発生することがあるようです。

円形脱毛症と爪の異常に関する相関関係は完全には分かっていませんが、抜毛が増え始める時期には一緒に爪にも小さな窪みができていたり、横方向に筋が入ったりしているそうです。

というわけでまとめると円形脱毛症の初期症状には抜毛が増える、爪に窪みや筋ができるなどが挙げられます。十円玉ほどの大きさでないにしても局所的に毛が無くなっている部分が見つかった時も要注意です。

そして症状が進んでいくとひとめではっきりと分かるような十円ハゲができあがります。単発型が多発型へと移行していくように、円形脱毛症は十円ハゲができたから終わりということはありません。

朝起きたら枕付近に毛髪が多く抜け落ちていたり、脱毛部分のすぐ近くの毛髪も引っ張ったら特に抵抗なく抜けるなどの症状に悪化していきます。寝起きに自分の抜毛を見るのは結構ショックを受ける子も多いので、初期症状を見かけたらできる限り抜毛が目立たない色の枕や布団にするなどの対応をしておきましょう。

基本的に円形脱毛症の症状は頭に十円ハゲができるという物だけと思いがちですが、実際にはもっと多くの症状が発生しています。十円ハゲができるのも毛が頭皮に引っ込んでいるからではなく抜け落ちているからです。抜毛を見かけるようになったら注意深く頭皮をチェックしましょう。

子供の円形脱毛症の原因と解決法は?

さてここまで円形脱毛症の種類と症状をご説明してきましたが、やはり多くの方は原因とその解決法が気になるかと思います。今は円形脱毛症でなくとも今後発生しないとは限らないので、あらかじめ知っておくのも重要ですので、ここはしっかりとチェックしてください。

まず原因に関してですがこれは主に3つ挙げられます。

1つ目は遺伝です。円形脱毛症が発生していると、それが子供にも受け継がれるというのは外国での研究結果でも見受けられるほどに多く存在します。自分が子供の時に円形脱毛症になっていないか確認しておきましょう。

2つ目は自己免疫疾患です。こちらは人体に悪い細菌やウィルスから体を守る免疫系が、本来は攻撃しなくていい自分の身体にも攻撃してしまう疾患のことです。円形脱毛症なら毛包に攻撃するということです。

3つ目はストレスです。直接的な原因ではないとされていますが、円形脱毛症の治療ではストレスを発散させることも重要視されています。

次にそれぞれの原因に対する解決法をご紹介します。

1つ目に関してはどうしようもないと思うかもしれないですが、先に円形脱毛症が発生しやすいかどうかを把握しておくだけでも精神的にかなり違ってきます。また初期症状を早めに把握しておけばそれだけ早く治療を始めることもできるので、チェックしておきましょう。

2つ目に関しては病院での治療が必要になります。円形脱毛症の治療は皮膚科、またはそれを専門にしているクリニックでの治療がお勧めです。病院や医師の方によって対応に違いがあるので、病院選びは慎重にしましょう。

3つ目に関してはかなり親御さんでも対応できる原因だと思います。子供が必要以上にストレスを感じない環境を作るように心がけましょう。
解決策に関しては主にストレスを軽減することを念頭に置いておけば大丈夫です。そのためにも子供がストレスを感じない方法で治療を進めていくようにしましょう。

子供が受けられる円形脱毛症の治療

子どもが受けられる円形脱毛症の治療は大人と異なります。大人では有効と考えられる治療であっても受けられないことがあるので注意しましょう。例えば、ステロイド局所注射療法、ステロイド内服療法、ステロイド外用療法などは、子供の円形脱毛症の治療方法として勧められていません。代わりに勧められているのが、局所免疫療法です。

局所免疫療法とは、円形脱毛症の症状が現れている部位にかぶれを引き起こす物質を塗布する治療法です。人為的にかぶれを引き起こすことで、脱毛範囲が縮小することが示唆されています。ただし、円形脱毛症を改善する機序ははっきりと分かっていません。現在のところ、かぶれに起因する反応が免疫の誤った反応を抑制するなどと考えられています。

局所免疫療法の注意点は、頭痛や倦怠感、蕁麻疹などを引き起こす恐れがある点と汎発型円形脱毛症で効果を期待しづらい点、アトピー性皮膚炎を合併しているケースでは皮膚症状を悪化させる恐れがある点などです。局所免疫療法に使用するお薬が試薬であるため保険がきかない点にも注意が必要です。子供が局所免疫療法を受ける方は、メリットデメリットなどについて医師から説明を受けましょう。

以上のほかでは、ステロイド以外の内服薬や外用薬を用いた治療なども行われています。治療方法は、症状や経過等をもとに選択されます。

皮膚科と小児科ではどちらがお勧め?

円形脱毛症の治療は皮膚科と小児科などで受けられます。子どもの円形脱毛症を疑っている方は、どちらを受診すればよいか悩んでいるかもしれませんね。あてはまる方は、小児科のかかりつけ医に相談すると良いでしょう。かかりつけ医に相談すれば、必要に応じて皮膚科を紹介してくれるはずです。

皮膚科のメリットは、円形脱毛症の専門的な治療を受けられる点です。であれば、最初から皮膚科へ行けばよいと思えますが、治療にあたって小児科の協力が必要になることもあります。未熟な子どもの身体に合わせた治療を必要とすることがあるからです。以上を基本としつつ、受診する診療科を選んでみてはいかがでしょうか(最初から皮膚科を受診することもできます)。

親が出来る子供の精神的ケア

円形脱毛症は、子供の大きなストレスになることがあります。親は出来る限りの精神的ケアを心がけましょう。

最初に行いたいのが、子供が理解できるように円形脱毛症について説明しておくことです。自分だけ髪の毛が抜けている理由を理解していないと、心ない言葉などにより傷つきやすくなります。子供なりに理解を深めておくことは、重要な精神的ケアといえます。

理由を理解しても納得できるとは限りません。お友達とのかかわりの中などで、ストレスをため込むことはあります。心配な方は、会話の中で感情を吐露できる環境を作りましょう。子供の悩みを理解すれば、対策を立てやすくなります。

子どもが外見の違いに悩んでいる場合は、ウィッグや帽子・バンダナの着用を進めるとよいかもしれません。脱毛部が隠れるので、外見の違いを気にしなくて済むはずです。

子供が学校へ通っている場合は、教師の理解と協力を取り付けておくことも重要です。これにより、子供が学校で過ごしやすくなることがあります。

子どもが円形脱毛症の方は、以上の精神的ケアなどを心がけましょう。

大人の円形脱毛症との違いは?

円形脱毛症は大人も子供も関係なく発症する可能性があります。そうなると子供の時に発症するのと大人の時に発症するのでは違いがあるのか気になるかと思いますが、基本的に違いはありません。ただ子供の時に十円ハゲができると少しだけ厄介なケースがあるということを覚えておいてください。

子供の十円ハゲには円形脱毛症ともう1つ抜毛症という病気が原因になっていることがあります。こちらは円形脱毛症と違って毛髪が勝手に抜け落ちるのではなく、子供が自分の手でむしり取っていることで十円ハゲが作られています。この抜毛症は子供がストレスを感じている時にするアクションで、そのまま癖になって毛髪を大量にむしり取るケースも存在します。

過程を知らずに十円ハゲを見つけると円形脱毛症なのか抜毛症なのか判断に困るのが、子供の円形脱毛症の厄介なところです。しかも基本的にはどちらもストレスが原因として考えられているからなおさらです。

子供の円形脱毛症は大人の円形脱毛症と変わりはありません。しかし子供は自分でストレスを発散する方法を確立していないので、治療には大人よりも長い時間がかかることもありますし、病院に行くこと自体をストレスに感じている子供はなおさら治療が困難になりがちです。

円形脱毛症子供画像

病気に違いこそなくとも、治療には大人以上に注意を払って行う必要があることを覚えておきましょう。抜毛症との区別も子供をちゃんと観察していればできますので、子供と一緒に根気よく治療に臨みましょう。

円形脱毛症は治療に時間がかかる病気ですが治せない病気ではありません。子供に十円ハゲができても心配そうな顔をせず、子供が安心できる環境を作っていきましょう。

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