最近はわりと若い女性でも薄毛に悩んでいる方が増えているようです。パーマやヘアカラー、日々のヘアスタイルのセット、様々な整髪剤など、色々な物で過度に直接頭皮に負担をかけてしまっているということが薄毛の原因になっている場合も多いでしょう。
更に、睡眠不足、過度のダイエットによる栄養不足、ストレスなども間接的に薄毛の原因になっているかもしれません。
それで、ある時、頭皮が以前よりもはっきりと見えるようになったと気が付いた時には、薄毛はかなり進んでいるでしょう。ショックで、その時からそれまでの良くない習慣を改善してみても、残念ながら、すぐに薄毛は改善できません。
しかし、薄毛で病院に行くのも気分が乗らないという方も多いでしょう。安心してください、漢方があります! 現在売られている女性用の育毛剤にも生薬が色々と入っている物が圧倒的に多いです。
では今回はそんな漢方について詳しくご紹介します。
女性の薄毛に対する漢方の効果は?
女性も年齢が上がれば、薄毛になりやすくなります。若い時には黒々とした髪が重たいくらいにあった方でも、いつの間にか、その重みが気にならなくなったりする方が大半です。
しかし、現在はもっと若い女性でも薄毛に悩んでいる方が本当に多いです。パーマ、ヘアカラー、整髪剤などで、髪や頭皮に過度な刺激を毎日与え続けたりしているのが原因になっているでしょう。
この刺激によりダメージを受けた頭皮は血行が悪くなり、それが抜け毛の原因になっているかもしれません。
または睡眠不足、ストレス、極端すぎるダイエット、食べ物の好き嫌い、喫煙なども血行を悪くする原因になります。頭皮の血行も悪くなり、毛が抜けてしまう場合もあるでしょう。
そこで、漢方で血行を改善すると、薄毛も改善できる可能性がとても高いわけです。漢方で健康を取り戻している方はたくさんいます。更に、女性の冷えなどの症状に、漢方は効果を発揮します。更年期障害で冷えがひどい方が、漢方で改善をしたという話しはよく聞きます。
ですから、女性の薄毛に漢方というのはとても効果があるのです。しかも、冷えなども改善できるので、体調を整えながら、薄毛を改善できます。
女性の薄毛に効くオススメの漢方を紹介!
漢方で薄毛を改善するためには、自分の薄毛のタイプをしっかりとチェックし、それにあった物を正しく使わないといけません。適当に薄毛用の漢方を購入してきて使ってみても、自分にあっていなければ、思ったような効果は期待できないでしょう。
ではどのような漢方が効くのか、タイプ別にご紹介します!
血液が不足しているタイプ: 「血虚(けっきょ)」
食が細かったり、偏食をしたり、食べ物の好き嫌いの多い貧血気味の女性はこのタイプかもしれません。月経時の出血量がかなり多い場合なども要注意です。
血虚タイプにオススメの漢方は:
「当帰(とうき)」が入っている漢方
「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」
冷え性の女性や更年期の女性などが、よく飲んでいる漢方です。お母様やおばあ様が飲んでいらして、家の中で見たことがある方もいるのではないでしょうか。
また、生理痛がひどい人や、生理不順などにもとても効果があります。若い方でも薬局などですすめられた方もいるのではないでしょうか。
「婦宝当帰膠(ふほうとうきこうび)」
更年期障害の方向けの漢方です。更年期障害の症状が僅かにでも出始めた40代くらいからの血虚の女性にオススメの漢方です。
更年期障害による冷え性、肩凝り、腰痛、生理不順、生理痛、耳鳴り、のぼせ、頭痛に苦しんでいる方で、薄毛も気にしているのであれば、この漢方が合うかもしれません。「イスクラ婦宝当帰膠」はシロップ剤なので、とても飲みやすいです。
生薬の鹿茸(鹿の角)と人参の入っている物
「参茸補血丸(さんじょうほけつがん)」
肉体疲労、血色不良、冷え性、胃腸虚弱、虚弱体質などの症状がある方に向いています。滋養強壮の効果がある漢方です。
老化が実際の年齢よりも進んでしまっているタイプ:「腎虚(じんきょ)」
腎が弱く、実年齢よりも老化してしまっている方はこのタイプです。亜鉛や冬虫夏草などを補いたいタイプでしょう。
「八仙丸(はっせんがん)」
体力が中程度以下の方で、疲れやすい方にオススメの漢方です。口や喉の渇きがあり、胃腸障害のない方向けです。夜間頻尿にも効果があります。
「東西オイスター」
東西オイスターはその名のとおり、「オイスター」、つまり牡蠣エキスで作られています。この牡蠣は「瀬戸内産」です。カキは栄養がとても豊富です。
頭皮がべたべたしてしまうタイプ:「湿熱(しつねつ)」
身体に熱や湿気がこもり、頭皮がオイリーでベたべたしたタイプの方です。このタイプの人は血液がねばねばとしがちです。糖尿病や高血圧にも気をつけたほうがよいでしょう。
「清営顆粒(せいえいかりゅう)」
便秘に伴う肌荒れ、吹き出物、食欲不振、頭重、腹部膨満、食欲不振、腸内異常発酵などの症状に効果があります。
以上、それぞれの体質に合った漢方で体調を整え、薄毛治療効果を期待できる漢方をご紹介しました。大切なのことは自分の体質をしっかりと知ることです。
女性の薄毛治療に効果的な漢方の飲み方
せっかく薄毛治療をしたいと思って漢方を飲むのですから、その効果を最大限に引き出せる飲み方をしないともったいないです。最初こそ、定期的に漢方を飲むことが少し面倒に感じるかもしれません。
けれど、習慣にしてしまえば、飲まないと逆に物足りないと感じる方もいるくらいです。特に、漢方を飲み始めてから、薄毛改善だけでなく、体調も改善されたような気がし始めたら、飲むのが楽しくなるかもしれません。
では薄毛のための効果的な漢方の飲み方とは?
基本的に、その漢方の用法に従って飲みましょう。まずは食前、食間、食後についておさらいをしておきましょう。
【漢方を飲む時間】
食前
食前に飲む薬は食事をする30分前くらいに飲むのが理想的です。食前に飲む漢方というのはわりとありますので、覚えておいたらよいでしょう。「ツムラ当帰芍薬散」も食前か食間に飲むのが良いとされています。
たとえば、糖尿病の方は食事の前にお薬を飲まないといけない方が多いです。また、食欲増進のためのお薬も食前に飲むように指定されている物が多いようです。
食間
漢方薬は食間に飲むように指示されているものが多いです。普通の薬では食間に飲むものは多くないので、馴染みがあまりない飲み方かもしれません。
この食間というのは食後2時間くらいのことをいいます。規則正しく食事ができる方の場合は飲む時間を決めやすいので、飲み忘れも少ないしょう。
シフト勤務などのかたは食事の時間も日によって違うので、飲み忘れないように、アラームなどを利用しましょう。
食後
多くの薬はこのタイプでしょう。食後とのみ書かれている物もあれば、食後30分などと書かれている物もあります。食後とのみ書かれている物もこの食後30分くらいに飲みましょう。
この食後に飲む薬は胃の中に食物がまだ入っている時に薬を飲むことで、胃への負担を減らすことができます。また、中には胃の中に食べ物が入っているほうが吸収されやすい薬もあるようです。用法に従いましょう。
【漢方を飲む方法】
煎じて飲む漢方薬
煎じるのは手間がかかりますが、土瓶などでしっかりと煎じましょう。基本的に煮るだけですので、時間がややかかるだけです。鉄や銅など、金属成分が溶け出してしまう物は 避けましょう。漢方を煎じるための土瓶などを用意すると、水の量の調整なども目分量で簡単にできるようになるので、とても便利です。
土瓶などの中に漢方を入れ、500mlのペットボトル1本分よりも少しだけ多い600mlの水を加えて沸騰させます。沸騰したら中火以下に火加減して、また軽く煮立つような温度を保ちながら煮て、半量になったら出来上がりです。煎じ終わった漢方は処分してください。
ただし、その漢方により煮詰める時間は変わってきます。用法に従いましょう。
シロップ剤
シロップ剤の漢方はとてもうれしいですね。簡単においしく飲めてしまいます。
錠剤
水かお湯で飲みます。お茶やコーヒーしかないからと、それらで飲んだりしないようにしましょう。水で飲むからこそ効果が得られるように作られている薬が多いからです。「ツムラ当帰芍薬散」は錠剤ですね。
いつの時代でも、何歳になっても、「髪は女の命」です。艶のある豊かな髪を長くキープしたいものです。薄毛で悩み始めたら、すぐに漢方を試してみましょう。
そのために、まずは自分の体質を知り、それにあった漢方を選ぶ必要があります。飲み方はそれぞれの漢方薬の用法に従い、過不足なく飲み続けましょう。漢方を上手に利用して、薄毛治療を始めませんか。
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