ヘアブラシを、ただ髪の毛のほつれを解くためだけの道具だと思ってませんか?ヘアブラシの使い方によっては、薄毛の進行が早まったり、逆に発毛を促進させたりする効果があるのです。
育毛とヘアブラシには密接な関係があるということです。
今回は、そのヘアブラシと育毛の関係についてお伝えいたします。
女性の薄毛に使える頭皮のケアブラシとは?
ケアブラシという言葉をご存知ですか?ヘアブラシではなく、ケアブラシです。
これはその名前の通り、頭皮のケアをするためのブラシです。
ブラシなので、もちろん髪の毛をとくこともできるのですが、そのメインの目的は頭皮のマッサージや地肌の汚れを落とすということです。
使い方に注意。逆効果にならないために
ブラシというと、よく「頭皮をブラシでトントンと叩くと、血行が促進されて育毛効果がある」という話を連想する方がいます。
しかし、これは医学的根拠がなく、逆に頭皮にダメージを与えて薄毛を促進してしまう可能性のある危険なケア方法です。
絶対にマネをしないようにしましょう。
頭皮をケアするためのブラシの方法は、頭皮に強い刺激を与えないということ第一に考えなければいけません。
ブラシを選ぶ時のポイント
頭皮のケアブラシには様々な種類があります。
その中で、何を選べばいいかわからなくなる時がありますが、最も重視してほしいのは、毛先の柔らかさです。
硬いプラスチック製で、毛先がとがっているものなどは危険なので使用しないようにしましょう。
可能であれば、木製かゴム製で、先端に丸い玉が付いてるものが望ましいです。
頭皮ケア専用のブラシであれば、ほとんどがシリコン製で弾力のあるブラシになってるでしょう。
その他、実際に使用するときの持ちやすさなども考慮すると良いのではないでしょうか。
ブラッシングのメリット
ブラッシングのメリットは、頭皮のマッサージ効果があるということです。
毛先の柔らかなブラシで、柔らかな力で頭皮を刺激していくことによって、マッサージの効果があります。
また、髪の毛についた汚れや皮脂を浮かせるので、その後にシャンプーをしたときの汚れの落ち方が違います。
ブラッシングのデメリット
もちろん、ブラッシングにはデメリットもあります。
それは、先ほどお話したように、頭皮にダメージを与えてしまう可能性があるということです。
特に、硬いブラシを使用していたり、ブラッシングに力を込めすぎていたりすると、頭皮はダメージを受けます。
また髪の毛のほつれを解く際に、あまり無理に髪の毛を引っ張ると、枝毛や切れ毛、さらには抜け毛の原因にもなってしまいますので注意が必要です。
女性の薄毛に使える頭皮ケア用ブラシの代表パドルブラシとは?
ヘアブラシに、育毛効果やマッサージ効果求めるのであれば、最もおすすめなのがパドルブラシというブラシです。
そこまで名前に知名度はありませんが、積極的にヘアケアをしている方の中には愛用者も多いブラシです。
パドルブラシとは?
パドルブラシとは、基本的にマッサージをするために作られたブラシで、クッション性のある素材で作られています。
毛先が付いている面と反対側の面に空気穴が開いているのも特徴の一つです。
+と土台の間に遊びがあり、弾力性があるので頭皮への負担が少なくて済み、マッサージにも使用しやすいです。
また、頭皮の形に合わせて、形が変わるので、どんな人の頭皮にも合いやすいという特徴があります。
さらに、毛と毛の間隔が狭いので、ブローの時間を短くすることもできます。
ロングヘアーの女性が使用すると、短時間できれいなストレートヘアにすることができます。
パドルブラシの効果
パドルブラシの効果は、効果的なマッサージによる血行促進です。
頭皮の血行が促進されることによって、毛根の奥にある毛乳頭が、毛細血管から栄養を受け取りやすくなり、髪の毛の成長につながるのです。
そのため、パドルブラシをさらに効果的に使用するためには、日頃の食生活の中で、髪の毛の原料となるたんぱく質や、髪の毛を構成するケラチンタンパク質の生成を助ける亜鉛、血管をきれいにするビタミンEなどを効率よく摂取すると良いでしょう。
また、サイズが大きく、ピンとピンの間隔が狭いので、小さなブラシと比較すると段違いにブローする時間が短縮できます。
パドルブラシの使い方
パドルブラシを使用する際には、マッサージ効果を高めるために、全方向に向けたブラッシングがお勧めです。
パドルブラシをマッサージ用に使用する前に、まず通常のブローを終わらせてしまいましょう。
最初は中心部から左右に向かって下ろすように使用し、その後は前から後ろに向かってブラッシング、最後に下から上に向かって押し上げるようなブラッシングをしていきます。
パドルブラシの効果が高まってくると、血行が促進され、耳が赤くなって来るそうです。
ただしこれはダメージを受けて赤くなっているのではなく、血行が促進されて赤くなっているだけなので問題はありません。
パドルブラシの選び方
パドルブラシを選ぶ際に、最も重要視してほしいポイントが、その素材です。
できるだけ高いクッション性を持った素材を使用しているパドルブラシを選びましょう。
もし、これまでにヘアブラシの素材に関するトラブルがあった方や、敏感肌の方などは、木製や竹製など、自然素材のピンを使用したパドルブラシがお勧めです。
あとは、自分が使用していて、気分が良くなるような、好みに合ったデザインのもの、そして持ちやすいものを選ぶと良いでしょう。
パドルブラシの対抗馬!女性の薄毛に使える獣毛ブラシ
頭皮をケアするためのブラシとして、パドルブラシの他にもう一つおすすめなのが、獣毛ブラシです。
獣の毛と書くので、非常に力強いイメージがありますが、実際はむしろその反対で、髪の毛や頭皮に優しいブラシです。
獣毛ブラシの毛に使われる獣の種類と毛の特徴
獣毛ブラシに使われているのは、主にイノシシの毛と豚の毛です。
イノシシの毛を使った獣毛ブラシの特徴は、豚に比べると硬めで、頭皮のマッサージに適しているということ、髪をとかした時に、くしが通りやすいということ、また静電気が発生しにくく枝毛ができにくいということなどの特徴があります。
豚の毛を使った獣毛ブラシは、しなやかで柔らかい特徴があるので、髪質が柔らかい方や敏感肌で頭皮への刺激を弱くしたい方に相性が良いです。
他のブラシとは異なる、獣毛ブラシの扱い方
獣毛ブラシは、髪の毛との摩擦が大きいため、デリケートになっている塗れた状態の髪の毛には使わないようにしましょう。
獣毛ブラシそれ自体も水に弱いという性質を持っています。
そのため、乾いた状態の髪の毛に使うようにしてください。
また、ホコリや汚れがブラシに付きやすいというデメリットもあるので、こまめに手入れをしないといけません。
特に、化学繊維ではなく、生き物の毛をそのまま使っていますので、内部に水分や汚れがたまり、雑菌が繁殖するという可能性もあるので、定期的にクリーニングをする必要があります。
専用のブラシクリーナーや歯ブラシを使って汚れを落としましょう。
ただし、水やシャンプーを使って汚れを落とそうとすると、ブラシの毛がダメージを受けてしまいますので、乾いた状態でお手入れをしましょう。
ヘアブラシの種類と使い分け
ヘアブラシと一言で言っても、たくさんの種類があります。
ここではそれぞれの種類と特徴をお伝えしていきます。
スケルトンブラシ
隙間の多い、粗めのブラシです。
ゴツゴツとした見た目から、ガイコツブラシと言われることもあります。
手ぐしに近い感触で髪をとかすことができ、摩擦が起きにくいので静電気も発生しません。
目の細かいブラシだと髪の毛に絡まってしまう人や、髪の毛の量が多いという人が使うと良いでしょう。
ロールブラシ
通常、ブラシは片方の面に同じ方向を向いて毛が揃っていますが、これは丸い筒状の棒に全方向に向けた毛がついているというタイプです。
カールブラシという名前なので、髪の毛をカールさせたい時に使用すると考えられていますが、ストレートヘアでも使えます。
太いロールブラシを使って根元からブラッシングをするとクセ毛がストレートになりやすいという効果があります。
クッションブラシ
ブラシの先が丸くなっており、更に台座と毛の接地面がクッションになっているブラシです。
頭皮にかかる圧力が少なくなるため、高いマッサージの効果があります。
デンマンブラシ
クッション性が低く、固めで目の細かいブラシです。
ブローする力が強く、髪の毛がストレートで、細かくほつれを落とし、ボリュームダウンさせたい場合に、最適です。
まとめ
- ブラシには頭皮のケアをするためのケアブラシとセットをするときに使うヘアブラシがある
- ケアブラシの主流はパドルブラシと獣毛ブラシ
- ヘアブラシも用途に応じて使い分けると抜け毛が減る