薄毛は様々な原因によって引き起こされる頭皮の異常の一種類ですが、女性の場合、薄毛になってしまう原因の多くはストレスにあるようです。
ストレスには、精神的なストレスや、無意識のストレス、また、髪の毛自体にかかるストレスなどの種類があります。
今回の記事ではストレスと女性の薄毛の関係性についてお伝えしていきます。
薄毛の原因!女性はストレスを解消すれば解決?
まずは、日常生活でよく女性が感じやすいストレスと薄毛の関係性について説明していきます。
特に、仕事が忙しくなってきたビジネスウーマンや、結婚して子育てが始まったばかりの主婦の方などがストレスが原因の薄毛になりやすいようです。
ストレスの原因1仕事
仕事していると、様々なストレスを感じます。
性格が合わない上司、何かと比べられる同期、言うことを聞いてくれない部下など、人間関係において様々なストレスが職場には渦巻いています。
仕事をしていく上で、何もストレスがなく、楽しく過ごすことができているという人などはいないのではないでしょうか。
しかし、そのようなストレスがある環境で働いているからこそお給料をもらえているとも言えます。
つまり、仕事をしていく上でストレスは切っても切れない関係にあるので、せめてその感じるストレスを少しでも軽減できるように人間関係を円滑にする努力をすることが、髪の毛にとっても結果的に良い影響を与えます。
ストレスの原因2暴飲暴食
仕事や、プライベートでのストレスを、暴飲暴食によって発散しようとしている方はいませんか?確かに、美味しいものを食べれば気持ちよくなり、ストレスは解消されますが、食べ過ぎるのはよくありません。
また、お酒を飲みすぎるのも体に良くありません。
食べすぎは内臓を疲労させ、飲みすぎは睡眠の質を悪いものにしてしまいます。
一時的なストレス発散になったとしても、その後、体が大きなストレスを抱える原因になってしまいます。
食べるにせよ、飲むにせよ、適度な量を保つようにしましょう。
ストレスの原因3睡眠不足
睡眠不足もストレスになります。
仕事が忙しい方の中には、毎日3時間や4時間しか眠ることができないという方もいるのではないでしょうか。
規則正しく睡眠時間が確保できてればまだしも、不規則な生活リズムの中で、体調管理もままならず、仕事の上でお酒なども飲んでしまいながら睡眠時間が削られるような毎日を送っていると、精神的に過度なストレスがかかってしまいます。
また、睡眠不足はストレスの面だけではなく、ホルモンの面でも髪の毛に悪い影響を及ぼします。
人は、眠っている間に成長ホルモンを分泌させます。
睡眠時間が短いということは、成長ホルモンの分泌量が少なくなってしまうということです。
成長ホルモンは、igf-1という成長因子を分泌させる働きを持っており、igf-1は毛母細胞の細胞分裂を活性化させる働きを持っています。
つまり、発毛が促進されるのです。
睡眠時間が削られるということは、発毛を促進させる物質の分泌を減少させるということです。
ストレスの原因4家庭生活・子育て
結婚当初は幸せに思えても、だんだんとパートナーに対する不満が出てくるものです。
毎日帰りが遅かったり、家事を手伝ってくれなかったり、休みの日に一日中寝ていたり。
そういった旦那さんの行動はだんだんとストレスの原因になってきます。
また、子育てにもストレスが関わってきます。
自分の子供ですので、とても可愛いはずですが、なかなか泣き止んでくれなかったり、言うことを聞いてくれなかったりすると徐々にストレスになってきます。
こうした結婚生活や子育てに関するストレスも体の中に蓄積されていくことによって薄毛の原因になってしまいます。
ストレスに関係なく女性の薄毛にみられる症状
男性型脱毛症であれば、M字ハゲとか、つむじハゲなどとわかりやすい形で薄毛が進行していくのですが、女性の場合は男性型脱毛症以外のパターンがあります。
女性に起きやすい脱毛症の症状をみていきましょう。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は、薄毛と言ってしまうにはまだ年齢が若い20代や30代の女性が発症するケースが多いです。
びまん性脱毛症の症状は、どこか一部分の頭髪が薄くなるのではなく、全体的に髪の毛が薄くなっていくという発症の仕方をします。
悪化すると全体的に地肌が透けて見えるようになってきてしまい、つむじや分け目が目立つようになります。
一昔前は、高齢の女性に多く発症している症状だったようですが、最近は若い女性にも増えてきているようです。
牽引性脱毛症
これは、頭皮環境の悪化によって髪の毛が抜けてしまうのではなく、外部的な圧力によって髪の毛が抜けてしまうという症状です。
ポニーテールなどの髪の毛に負担がかかるようなヘアスタイルをしている場合、引っ張られている部分の髪の毛が毛根を引っ張り、毛根にとってその過度な負荷が限界を超えた時に、髪の毛が抜けてしまい、圧力のかかっている部分が薄毛になってしまうのです。
脂漏性皮膚炎による脱毛
肌に合わないシャンプーを使ったり、シャンプーの後に頭皮が湿った状態のままドライヤーをかけなかったりすると、頭皮で細菌が繁殖し、炎症を引き起こす可能性があります。
これを脂漏性皮膚炎と呼びます。
脂漏性皮膚炎になると、マラセチア菌という炎症の原因になっている菌が毛根の中に入り込み、髪の毛を攻撃します。
すると脂漏性脱毛症という脱毛症になってしまいます。
炎症が発生している箇所の髪の毛が抜け落ちてしまうのです。
女性のダイエットは心と体のストレスに?薄毛になりやすいことばかり
女性は、日常的にダイエットを心がける習慣がありますが、それは心にとっても体にとってもストレスになってしまう可能性があります。
それらのストレスは薄毛につながってしまうので、ダイエットのしすぎはあまりよくありません。
食事制限による栄養不良と脱毛
痩せようとしているのに、なかなか思ったように体重が落ちないと、それが精神的なストレスになってしまいます。
ダイエットは、そのやり方によって合う人と合わない人がいますので、辛い思いをして痩せようとしたとしても、必ず結果が出るとは限りません。
もし結果として体重が落ちなかったとしても、「このやり方は自分には合ってなかったんだ」と考えて、気持ちを切り替える必要があります。
思うように痩せられないことによる精神的ストレス
ダイエットの基本は食事制限です。
しかし、摂取する食事を制限すれば、体に取り入れることができる栄養も制限されます。
髪の毛を作るもととなるタンパク質を摂取しなければ、髪の毛は生えてきません。
そのため、肉や魚、大豆製品などの摂取量を減らしてしまうと、タンパク質不足になって、髪の毛が思うように成長してくれなくなってしまいます。
ダイエットのために運動する際の注意点
食事制限の次に多いダイエットの方法が運動です。
特に有酸素運動は、脂肪を燃焼させる働きがあります。
そのため、ウォーキングやランニングなどを日常の中に取り入れている方も多いのではないでしょうか。
もしこれが、ジムでの運動やプールでの運動など、屋外での運動ならば問題はないのですが、屋外で行うタイプの、ウォーキング・ランニング・サイクリングなどの運動であれば、紫外線が頭皮を直撃することになります。
そのため、運動する際には帽子をかぶるようにしましょう。
ダイエット後のリバウンドによるストレス
せっかくダイエットしても、その後で、ついつい食べ過ぎてしまい、リバウンドしてしまっては元も子もありません。
ダイエットが苦しければ苦しいほど、そのリバウンドが精神的に辛いものになります。
それがストレスとなり、薄毛を促進させてしまう可能性があります。
髪へのストレスが女性の薄毛を引き起こす
髪の毛自体にかかるストレスが、薄毛に影響する可能性があります。
髪の毛自体のストレスとは、わかりやすい言葉で言えば「頭皮環境の悪化」ということです。
ヘアスタイル
髪の毛を頭皮から引っ張った状態でピンやゴムなどで留めるヘアスタイルにしていませんか?
頭皮に負荷がかかった状態で長時間生活していると「牽引性脱毛症」という種類の抜け毛が発生してしまいます。
これは、ポニーテールなどのヘアスタイルにしている人がよく発症する脱毛症です。
薄毛が気になる方は、あまり髪の毛を引っ張らないヘアスタイルにしましょう。
シャンプー
シャンプーは、髪の毛に良いものだと考えている人が多いですが、実はシャンプーに使用されている洗浄剤は頭皮にとってはかなり刺激が強いものです。
そのため、1日に2回以上シャンプーをしている人などは、頭皮にとって必要な水分や脂分を奪い取ってしまうので、逆に薄毛を促進する可能性があります。
パーマ・カラーリング
パーマ剤やカラーリング剤は、頭皮とは正反対のアルカリ性の性質を持っています。
そのため頭皮にかかる負担が大きく、定期的にパーマやカラーリングをしている人は、頭皮環境が悪化し、その頭皮ストレスが脱毛を引き起こす可能性があります。
まとめ
- ストレスによる薄毛はストレス解消で解決できる
- 体だけダイエットしようとしても、髪がも細くなってしまうことがある
- 髪そのものにストレスを与えると薄毛になる