芸能人や、有名モデルも行っているということで知名度が高まってきた湯シャン。
髪の毛のダメージが少なく、自然な状態な洗い上がりになります。
薄毛で悩んでいる女性にもおすすめの方法ですし、シャンプー代がかからないというメリットもありますので、高い育毛剤を購入して薄毛の克服を図るのであれば、先に試してみてほしい方法です。
今回は、湯シャンの方法や、その効果についてお伝えしていきます。
目次
女性の薄毛に効果があるとされる「湯シャン(湯洗髪)」って何?
まず、湯シャンとはどのようなものかについて説明していきます。
なぜお湯だけでシャンプーをするのか。
そして、多くの方が思っているであろう疑問「湯シャンによって汚れがしっかりと落ちるのか」ということについて説明していきます。
湯シャン(湯洗髪)とは?
湯シャンとは、シャンプー剤を使わず、お湯だけで髪の毛を洗う行為のことをいいます。
湯シャンのシャンは、シャンプーのシャンなのですが、実際にはシャンプー剤は使用しないということです。
お湯をシャンプーの代わりにすると言ってもいいかもしれませんね。
お湯には、当然のことながら洗浄成分が含まれていませんが、その分頭皮に対する刺激は弱いと言えます。
湯シャンだけでは髪の毛が臭くなりそうだというイメージや、汚れが落ちずに不潔なのではないかというイメージもあるようですが、有名な芸能人も湯シャンで髪の毛を洗っていたり、海外のモデルさんで、美しいブロンドの髪の毛を持っている方も湯シャンをしたりしているケースがあります。
湯シャンをする理由
通常の、シャンプー剤を使用したシャンプーから、湯シャンに切り替える最も大きな理由は、頭皮へのダメージを防ぐということです。
シャンプーに含まれている。
洗浄剤は、頭皮にとって刺激が強いものです。
特に、テレビCMをよく放送しているような、価格が安く大量に販売されているシャンプーは、その洗浄成分の中に石油系の合成界面活性剤が使用されています。
石油系の合成界面活性剤は、頭皮にとって最低限必要な水分や、脂分まで全て奪い取って洗い流してしまう強力な洗浄成分であるため、使用すると頭皮が乾燥し髪の毛もパサパサになってしまいます。
それをごまかすために配合されているのがシリコンです。
シリコン自体は特に髪に悪い影響は与えず、髪の毛をサラサラにしてくれるのですが、一昔前に「シリコンが髪の毛に悪い」と言われていたのは、強力すぎる洗浄成分をシリコンによってごまかすシャンプーが多かったためです。
つまり、髪や頭皮に悪いのはシャンプーの洗浄成分だったのです。
最近発売されているスカルプシャンプーは、頭皮にやさしく、刺激の弱い洗浄成分を使っていることが多いのですが、それでも頭皮に刺激が加わるということには変わりありません。
そのような意味で考えると、洗浄成分を一切使用せず、お家の力だけで汚れを落とす湯シャンは、最も頭皮に優しい洗髪の方法だと言えるでしょう。
湯シャンで汚れは落ちるの?
もちろん、洗浄成分を使わない分、シャンプーを使って髪の毛を洗った時よりも、汚れの落ち方は弱くなります。
しかし、湯シャンだけでもシャンプーをしたときの8割から9割の量の汚れは落ちると言われています。
そこまで神経質に全ての汚れを落とさなくても、頭皮にとっては問題ありませんので、大きく変わってくるのは、シャンプーの後の匂いやべたつきの面が大きいようです。
女性の薄毛に効果的な湯シャン(湯洗髪)の方法
では、具体的に湯シャンの方法を説明していきます。
特殊なことはそんなにありませんが、シャンプー剤を使用しない分、一つ一つの工程を丁寧にしていくことが大切です。
洗う前にすること
湯シャンの前に、まずは丁寧にヘアブラシを使って髪の毛をとかしていきましょう。
できれば毛先が丸くなっている、マッサージ効果のあるヘアブラシを使った方が良いでしょう。
硬いブラシや、先のとがったブラシは、頭皮にダメージを与えてしまう可能性があるのであまり望ましくありません。
ブラッシングをすることによって、髪の毛のほつれがとかれるので、シャンプーをしている時に指が引っ掛かり、頭皮に負荷がかかることを防ぎます。
また、髪の毛についた大きな汚れを取り除き、さらに、頭皮の汚れを浮かすことができるので、湯シャンをした際に汚れが落ちやすくなります。
使用したブラシは、できれば毎回しっかり洗いましょう。
そうしなければ、ブラシについた汚れがそのままこびりつき、翌日にブラッシングをした際に、前日の汚れが髪の毛についてしまうということになります。
洗うのが面倒くさいという場合は、そのままブラシをシャワールームに持って入り、湯シャンをする時にシャワーで流すと良いでしょう。
洗い方
洗うときは、お湯の温度に注意してください。
40度以上の高温で洗うと、安いシャンプーの洗浄成分と同様、脂分をすっかり洗い流してしまう可能性があります。
38度以下のぬるめのお湯で洗いましょう。
爪は立てずに、指の腹を使ってマッサージするように洗っていきます。
薄毛が気になる方は、このときあまりごしごしとこすらないようにしてください。
どちらかというと揉んだり押し込んだりするようなイメージで洗います。
ゴシゴシと擦ってしまうと、新たに生えてきた小さな産毛を潰してしまう可能性があるからです。
通常の、シャンプー剤を使用したシャンプーをすると距離も長い時間をかけて、ゆっくりと頭皮全体をマッサージしながら洗い流してきます。
洗い流す時間は、5分程度かけると良いでしょう。
乾かし方
洗い終わったら髪の毛を乾かします。
タオルドライをしてからドライヤーによって乾燥させます。
タオルドライをする際には、ごしごしとこすらないようにしてください。
頭皮のダメージもなりますし、髪の毛のダメージにもなります。
水分を含んだ髪の毛は、キューティクルが開いた状態になっており、非常にもろくなっています。
キューティクルが開いているということは、切れ毛や枝毛になりやすい状態ということです。
そのため、タオルで髪の毛を挟むようにして、成分をゆっくりと吸収させていきましょう。
ドライヤーをする際も、最初は温風モードで構いませんが、ある程度乾いてきたら、冷風モードに切り替えましょう。
そして、1箇所にだけドライヤーの風が集中して当たらないように気をつけながら乾かしてください。
また、自然乾燥は頭皮へのダメージや髪の毛それ自体へのダメージが高まる危険性があるのでやめておきましょう。
女性の薄毛に出てくる湯シャン(湯洗髪)の効果
では、実際に湯シャンをしてどのような効果があるのかというところを見ていきましょう。
初期(開始数日~1か月)の状態
湯シャンを始めたばかりの頃は、頭皮を湯シャンに慣れさせるために2日に1回のペースで湯シャンにしていきます。
そうすることで、臭いも気になりにくくなります。
最初の1ヶ月は、痒みがあったり、フケが出始めたりすることがあるようです。
1ヶ月が経過する頃には、シャンプーをする頻度を4日に1回に減らしていきます。
それ以外の日は全て湯シャンです。
その頃になると、シャンプー剤の刺激が強いということに気が付き出すようです。
1か月以降
湯シャン始めて3ヶ月程度経つと、髪の毛の1本1本がしっかりしてくるようです。
薄毛が気になっている方でも、分け目が目立ちにくくなってくるのもこのあたりの時期です。
ただし、夏場に1週間以上の湯シャンを続けると、べたつきやかゆみが出てきます。
そして、フケも出てきやすくなるようです。
多くの人は、定期的にシャンプー剤を使ったシャンプーをしているようです。
そこからしばらくは、湯シャンを中心に、2週間に1度のシャンプー剤を使用したシャンプーという形になります。
1年が経過した頃には、シャンプー剤を使用したシャンプーを全く行わず、湯シャンのみでも髪の毛に問題は出なくなります。
1年以上
1年以上が経過すれば、湯シャンだけで髪の毛にハリとコシが出てきて、シャンプー剤を使わなくても健康的な頭皮を手に入れることができます。
夏場はどうしてもべたつきや匂いがあるので、定期的にシャンプー剤を使う必要はあるようですが、基本的には湯シャンのみです。
薄毛の男性、女性、芸能人にも広がっている湯シャン(湯洗髪)
湯シャンをしている芸能人は、日本の芸能界の中にも多数存在します。
代表的な湯シャンしている芸能人を紹介します。
タモリ
タモリさんは、20年近く前から薄毛の疑惑がありますが、結局現在まで髪の毛はしっかり生えています。
これだけ「ハゲそうでハゲない」という状態をキープし続けている要因の一つは、湯シャンなのかもしれません。
福山雅治
多くの女性の心をつかみ、第一線で活躍し続けている福山雅治さんも湯シャンをしている芸能人です。
YOU
ここまでの2名は男性の芸能人でしたが、女性でも湯シャンをしている方がいます。
それがYOUさんです。
YOUさんはきれいなストレートヘアをしていますね。
あの髪の毛も、湯シャンによって手に入れたものなのです。
五木寛之
作家の五木寛之さんは、髪の毛を洗わないことで有名です。
若い頃は半年に1度しか髪の毛を洗わなかったそうです。
現在でも2ヶ月に1度のペースで湯シャンをするだけという洗髪のペースです。
しかし髪の毛は非常にふさふさしています。
シャンプー剤を使わなくても頭皮は健康でいられるということを、最もわかりやすく証明しているのが五木寛之さんかもしれません。
まとめ
- 湯シャン(湯洗髪)とはシャンプー剤を使わず、お湯だけで髪の毛を洗うこと
- 湯シャン(湯洗髪)は頭皮に優しい洗髪の方法
- 湯シャン(湯洗髪)の効果は始めて3ヶ月程度からで、髪の毛の1本1本がしっかりしてくる