育毛剤や育毛用シャンプーなど外側からのケアだけでなく、身体の内側からのケアは大切です。特に毎日口にする食事は重要な鍵を握っています。あなたは、毎日どんなものを口にしていますか??もしかすると、あなたの普段の食事が薄毛を助長させているのかも…。
今回は、食事で薄毛は予防できるのかということについて考えていきたいと思います。
抜け毛に悩んだら食生活の見直しを!
コンビニ弁当やジャンクフードを好んで食べていませんか? 私たちの健康は摂取した食事の栄養で維持しています。栄養状態が悪いと体調がすぐれなくなりますね? 髪の毛も一緒です。ハリやコシがなくなって抜け毛が多くなった…。気がつけば髪に元気がない…。ということになります。
ということは、食事の内容や自分の好む食事によって髪も健康も状態が変わってしまうというわけです。
髪はさまざまな栄養素でできています。主な成分はケラチンというタンパク質です。このタンパク質を作る過程において他の栄養素が必要になってきます。バランスの良い食事を心がけている人は、心身ともに健康です。当然髪の毛も健康だと言えるでしょう。不規則で偏った生活をしている人は…言わなくても分かりますよね? 抜け毛対策は、育毛剤などの使用もいいですが食事の見直しも忘れずに行いましょうね。
食べ物による抜け毛予防がオススメな理由
毎日の食事内容が薄毛と密接な関係にあるということが分かりましたが、なぜ食べ物による抜け毛の予防が大切なのでしょうか。それでは、健康な髪のために必要な栄養素についてみていくことにしましょう。
髪にとって必要な栄養素とは
髪の主成分であるケラチンは食事で摂取したタンパク質がアミノ酸に分解されてその後再合成されます。
次に大切なのが亜鉛です。亜鉛は、食事でとったタンパク質を髪の毛に変えてくれる重要な役割を担っています。タンパク質を合成する役割、タンパク質自体の吸収を高める作用があるといわれています。そして、その亜鉛の働きに必要なのがビタミンB群です。これらの栄養素を含んだ食事を摂ることで健康な髪が作られるということになります。
イソフラボンとカプサイシンが効果的
タンパク質といわれてイメージする食品。大豆。大豆製品は髪にとても良いとされています。皆さん、女性より男性の方が薄毛の人多いように思いませんか??
実は、女性は女性ホルモンのおかげで髪を健康に保てているんです。女性が薄毛になるのは、閉経後など女性ホルモンに変化が生じたときが多いといわれています。実は、大豆イソフラボンはそんな女性ホルモンに似た働きをしているんだそうです。
そこで、血行促進のあるカプサイシンとイソフラボンを組み合わせることでより薄毛対策になるといわれていて、これらも髪にはとても重要な栄養素と言えます。
ケラチンの合成に必要なアミノ酸
ケラチンの合成に必要なアミノ酸はなんと18種類。とても多いですね。
中でも、髪に多く含まれていてその量が多ければ多いほど太く健康な髪になるといわれているシスチンというアミノ酸があります。シスチンはメチオニンからも合成されます。メチオニンは食事で摂取する必要がある栄養素です。
抜け毛に効く食べ物
抜け毛に効く食べ物にはどんなものがあるのかみていくことにしましょう。
大豆製品
良質なタンパク質は健康な髪を育てるために必要不可欠です。大豆製品には、タンパク質が豊富に含まれています。また、大豆に含まれているイソフラボンは女性ホルモンと似たような働きをするとも言われています。これは抜け毛予防に期待ができます。特にお勧め食品は亜鉛を含んでいる納豆です。毎日味噌汁を飲んだり、牛乳ではなく豆乳を飲むなど工夫してみてくださいね。
牡蠣
亜鉛を多く含む牡蠣。ケラチンの再合成には亜鉛は重要な働きをします。牡蠣は他の食材より多くの亜鉛を含んでいます。積極的に摂ってほしい食材です。しかし亜鉛がいくら必要だからといって過剰摂取には気を付けましょう。
さば
さばなどの青魚は髪を丈夫にするビタミンB6を多く含んでいます。また、DHAや食事から栄養分として摂取しなければならないメチオニンも多く含みます。お勧め料理としては、大豆製品をあわせたサバの味噌煮です!
緑黄色野菜
緑黄色野菜とは、色の濃い野菜のことを指し、ニンジンやほうれん草、かぼちゃなどです。ビタミンが豊富なので、髪の成長には不可欠な食材です。ほうれん草や小松菜は亜鉛の働きを助けますしニンジンには血流促進効果があります。お勧め料理は、味噌汁に緑黄色野菜をいれたり、毎日の食事の付け合わせに添えましょう。
レバー
レバーというと、鉄分豊富なので貧血予防というイメージですが、髪にもいい影響をもたらしてくれます。皮膚の新陳代謝や細胞の代謝を促してくれます。
唐辛子
唐辛子は、血流がよくなる食材です。キムチなど唐辛子を多く入れた食材を食べると体が温まります。血流が良くなると頭皮や髪に栄養が届きやすくなります。唐辛子に含まれるカプサイシンと、大豆製品に含まれるイソフラボンは組み合わせると効果抜群です。豆腐に納豆とキムチをのせて食べたり、豆腐の味噌汁に一味を加えるなど工夫してみてください。
アーモンド
アーモンドなどのナッツ類は毛細血管を拡張する働きがあります。血流が良くなり、毛母細胞に栄養を届けます。カシューナッツもおすすめです。しかしながら、販売されているものには、塩分が含まれているものも多いです。食塩不使用のアーモンドを選ぶようにしてください。
うなぎ
うなぎは栄養満点で、髪にもいい影響が期待できます。ケラチンの再合成に必要な亜鉛を含むだけでなく、血流を良くし代謝も促進してくれ、コラーゲンもたっぷりです。タンパク質を活かすビタミンを多く含んだうなぎ。値段は少々高めですが積極的に摂ってほしい食材の一つです。
卵
卵には、ビタミンC以外の栄養素がほとんど入っているってご存知ですか? それだけ栄養満点な食材なんです。タンパク質や必須アミノ酸も含まれていますので積極的に摂っていきましょう。卵は、アレンジしやすい食材ですが1日2個までにしておきましょう。
手羽先
手羽先はコラーゲンたっぷりな食材です。肌に柔らかく潤いを持たせてくれます。抜け毛予防な食材ですのでこちらも積極的に取り入れましょう。お勧め料理は手羽先と卵を一緒に煮るなんていかがでしょう。御飯がすすみそうですね。
こんな人は食べ物で抜け毛予防してみよう!
薄毛の人にお勧めの食材をお勧めしましたが、まだ薄毛でなくても食事での薄毛対策を行ってほしい方がいます。それではどんな人たちか具体的にみていくことにしましょう。
自炊を全くしない人
学校や仕事が忙しく、なかなか食事を準備する時間がない、面倒くさいという方は多いことでしょう。しかしながら、コンビニや外食ばかり続けていると取り返しのつかないことになります。今回ご紹介した食材を自宅にストックしたり、休日に料理を作り置きしておくなどの手もあります。また外食を続ける場合にも、お勧め食材を積極的に摂取する。体にやさしいメニューを選ぶなど工夫してください。
偏った食生活を送っている方
好きなものばかり食べていたり、同じメニューが何日も続いても大丈夫という方は要注意です。偏った食生活は髪だけでなく体調も崩します。バランスのとれた食事が大切です。肉と魚なら魚を選ぶ。野菜を毎日必ず食べるなど少しずつ意識するようにしましょう。
どんぶりなど1品で済ましてしまうことも多いと思いますが、副菜もつけるようにしましょう。
良い食生活は髪だけでなく、私たちの体にも良い影響があります。今日から、バランスのとれた食事を心がけましょう。