円形脱毛症の治療に効果的な薬とは

円形脱毛症の原因

主に髪の毛の一部分だけがごっそりと抜け落ちる円形脱毛症。自覚症状がないのも特徴で、人に言われて初めて円形脱毛症に気づく人も少なくないこちらの症状の、主な原因をご紹介します。

円形脱毛症薬画像

円形脱毛症の原因は大まかに3つに分けられています。「ストレス」「自己免疫疾患」「遺伝的要素」これら3つが原因として挙げられています。

「ストレス」は多くの人が円形脱毛症の原因として1番最初に思い浮かぶ原因かと思います。具体的にはストレスによって自律神経が緊張して血管が収縮、その影響で血液が毛根に栄養が運べなくなるためです。

ただストレスを感じてすぐに円形脱毛症になるわけではありません。実際に毛根に影響が出るまでにはタイムラグがあるので、円形脱毛症になってもそのタイミングではストレスを感じていないこともあります。そんな時は過去にストレスを感じていなかったか、遡ってみてください。

「自己免疫疾患」はあまり聞きなれない単語かもしれませんが、円形脱毛症の原因として1番有力視されている原因です。自己免疫疾患とは、体内に侵入した細菌やウイルスなどから身体を守る免疫系が誤作動を起こし自分の身体を攻撃してしまう病気です。円形脱毛症では、誤って毛包が攻撃されることにより脱毛が引き起こされます。自己免疫に異常が発生する原因は特定されていませんが、やはりストレスや不規則な生活が関係しているとされています。

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「遺伝的要素」はその名の通り、遺伝によって円形脱毛症が発生するケースです。中国やアメリカでも円形脱毛症は研究されていて、そのどちらでも円形脱毛症が遺伝的に発症する事を裏付ける調査が報告されています。アメリカでは一等親の親族は二等親以上の親族よりも10倍も発症しやすいと報告されています。

 

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円形脱毛症は自己免疫疾患

以上の通り、円形脱毛症の発症には3つの要因が関わっていると考えられています。ここで気になるのが、3つの要因の関わりです。それぞれ独立した原因と考えられているのでしょうか。それとも、何かしらの関わりがあると考えられているのでしょうか。

現在のところ、円形脱毛症は毛包組織に対する自己免疫疾患と考える説が最も有力視されています。とはいえ、遺伝・ストレスも無関係とは考えられていません。円形脱毛症は、遺伝を背景として、肉体的ストレス・精神的ストレスがきっかけとなり引き起こされる可能性があると考えられているのです。つまり、肉体的ストレス・精神的ストレスは、円形脱毛症を引き起こすトリガーと考えられています。肉体的ストレスには、疲労のほか感染症などが含まれます。何かしらの感染症をきっかけに円形脱毛症を発症する可能性はあります。

以上のように考えられていますが、実際の円形脱毛症ではトリガーとなる要因が見当たらないことも多いとされています。肉体的ストレス・精神的ストレスがどれくらい関わっているかは分かっていません。ちなみに、円形脱毛症と精神的ストレスの関係性も科学的に明らかになっていません。「円形脱毛症=ストレス」と思われがちなので、この点は注意したいポイントです。

以上のほかでは、アトピー素因も円形脱毛症の発症に関わっている可能性があります。アトピー素因とは、アトピー性皮膚炎、アトピー性鼻炎・結膜炎・気管支喘息の既往歴・家族歴、IgE抗体を産生しやすい体質のことです。つまり、アトピー性皮膚炎やアトピー性鼻炎・結膜炎、気管支喘息を起こしやすい体質といえます。アトピー素因を持つ方は、円形脱毛症を合併しやすい可能性が示唆されています。ただし、具体的にどのような関わりがあるかは分かっていません。

円形脱毛症の発症には以上の要因などが関わっていると考えられています。基本的には、毛包組織に対する自己免疫疾患と考えられていますが、はっきりとしていない点もあります。

円形脱毛症の症状

円形脱毛症は、コインのような丸い脱毛斑が生じる後天性脱毛症です。基本的に、円形脱毛症を発症しても自覚できる症状は現われませんが、脱毛前にかゆみや違和感などが現れることはあります。症状は頭部だけでなく毛髪が生えているあらゆる部位で現れます。円形脱毛症の脱毛部の特徴は、髪の毛が完全になくなることです。AGAのように産毛などは残りません。円形脱毛症は、脱毛班の数や大きさ、形などで次の型に分かれます。

  • 通常型
  • 全頭型
  • 蛇行型
  • 汎発型

通常型は、単発型と多発型に分かれます。それぞれどのような円形脱毛症なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

・通常型-単発型
円形または楕円形の脱毛斑が1か所だけ現れます。最も多く見られる円形脱毛症です。

・通常型-多発型
脱毛斑が複数現れる円形脱毛症です。脱毛斑が拡大・縮小を繰り返し慢性に経過しやすい点が特徴です。拡大した脱毛斑が別の脱毛斑と融合して大きな脱毛斑を形成することもあります。

・全頭型
脱毛が頭部全体に広がり、全ての頭髪が抜け落ちてしまう円形脱毛症です。治療は長期間に及ぶケースが多いとされています。この場合、ウィッグの使用などがお勧めされます。

・蛇行型
髪の毛の生え際に、帯状の脱毛斑が現れる円形脱毛症です。

・汎発型
頭部だけでなく、全身の毛が抜け落ちる円形脱毛症です。眉毛やまつ毛はもちろん、身体の毛も抜け落ちてしまいます。

円形脱毛症は以上の型に分類されます。単に、円形の脱毛斑が現れるだけではない点に注意が必要です。

円形脱毛症の経過と治りやすさ

円形脱毛症の経過は様々です。単発型と思っていたら脱毛斑が増えて多発型に移行することもあります。基本的に、脱毛範囲の小さい円形脱毛症は治りやすいと考えられています。本人が気づかない間や経過を観察している間に治ることもあります。これに対し、脱毛の範囲が広い円形脱毛症(=重症)は治りにくいとされています。全頭型や汎発型では、治療期間が数年以上に及ぶこともあります。

治療期間が長くなると「治らないのでは」と不安になる方が多いはずです。幸い、円形脱毛症では髪の毛の元になる細胞が残っているので、有効な薬や治療に出会えば髪の毛は再び生えてきます。あるいは、自然に元の状態に戻ることもあります。具体的に、どの薬がどれくらいの効果を発揮するかはケースにより異なります。円形脱毛症の状態や経過などを考慮して使用する薬、治療方法を検討しなければなりません。

いずれにせよ、円形脱毛症は医療機関で適切な治療を受けるべき病気です。放っておくと症状が進行して治りづらくなることもあるので、気になる点がある方は出来るだけ早く病院で相談しましょう。

「飲み薬」での治療

円形脱毛症の治療には主に「飲み薬」と「塗り薬」を使用します。まず「飲み薬」での治療に関してご説明します。

「飲み薬」での治療では血行促進や免疫機能強化に効くセファランチンや漢方薬を使用することが主流です。これらは副作用の心配もほとんどないからです。他には円形脱毛症が深刻化した患者に対してリンデロン錠などの強力なステロイド錠を使用することもあります。

軽度の円形脱毛症を繰り返してしまう人の場合は、セファランチンでの治療と漢方薬による根本的な体質改善が非常に有効的です。

しかしリンデロン錠での治療では、高い効果を期待できる反面感染症などにかかりやすいといったデメリットも存在しています。こちらは長期間使用するのは避けるべきですし、子供には使用できません。もちろん大人の方でも免疫力には個人差があるので、医師の相談もなしにこれらを服用するのは危険です。

ストレスは円形脱毛症の原因の一つと言われておりますが飲み薬で症状を抑えたり気持ちを落ち着かせることはできても、ストレス自体を消すことはできません。飲み薬を飲んでるから大丈夫ということはないので注意してください。

「塗り薬」での治療

円形脱毛症の治療として用いられる「塗り薬」は、ステロイド剤がよく使用されます。

また、先ほど挙げたSADBEは患部に軽い炎症をわざと発症させて免疫異常を治す化学薬品ですので、皮膚が弱い人は注意が必要です。そうでなくとも使用量を間違えれば重度の炎症を起こして問題になってしまうので、必ず医師の方と相談してから使用しましょう。

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有効性が高いと考えられているステロイド外用

塗り薬に分類した中で有効性が高いと考えられているのが、ステロイド外用と局所免疫療法です。

日本皮膚科学会が発表している「日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」によると、ステロイド外用療法は「単発型から融合傾向のない多発型円形脱毛症」に対して行うよう勧められると評価されています。つまり、脱毛範囲が限られた円形脱毛症に対して適量を外用する治療が有効と考えられているのです。使用するステロイドのクラスや使用量、使用回数などは医師の指示に従う必要があります。長期間の使用で、皮膚の萎縮や血管拡張などを起こす恐れがある点には注意が必要です。

局所免疫療法は、日本皮膚科学会が発表している「日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」で「多発型や全頭型・汎発型の円形脱毛症に第一選択肢として行うよう勧められる」と評価されています。ポイントは、年齢を問わず勧められている点と脱毛範囲が頭部の25%以上の症例に勧められている点です。注意点は、局所免疫療法に用いられるSADBEなどは試薬なので、保険を適用できないことです。全額自己負担になるので治療費は高くなりがちです。使用により皮膚炎や蕁麻疹などを生じる恐れがある点にも注意が必要です。これらが確認された場合は、局所免疫療法を中止して他の治療を行います。基本的に、局所免疫療法とステロイド外用を併用はしません。効果の高い治療と考えられていますが、保険がきかず副作用を起こす恐れがあるので十分な説明を受けてから受けたい治療といえそうです。

飲むのと塗るのはどっちが効果的?

もしも円形脱毛症の原因がはっきりと分かっていて、それに対応した薬が塗り薬なのか飲み薬なのかが分かっていてならば、どちらの方が効果的かははっきりと分かります。

しかし現状では円形脱毛症の原因をはっきりと1つに特定するのは難しく、また円形脱毛症の症状が重度なのか軽度なのかによっても治療薬は変わってきます。

つまりは人によって飲み薬の方が効果的の事もありますし、もちろん塗り薬の方が効果的な人もいます。

なので飲み薬も塗り薬も単体で使用するより、併用して医師の方と相談しながら治療するのが1番効果的です。
忙しくて医師の方の相談を受けることができないという人でもない限り、市販薬を使うだけで満足するのはむしろ危険です。薬を飲んでいるのに一向に治らないじゃないかというストレスが新たに生まれて、円形脱毛症がさらに悪化する可能性があるからです。

ストレスを貯め込まない、新しく作らないためにも、まずは医師の方に相談しに行きましょう。それが1番効果的な治療法です。

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飲み薬・塗り薬以外の選択肢

円形脱毛症の治療には、飲み薬・塗り薬以外の選択肢もあります。例として、ステロイド局所注射が挙げられます。

ステロイド局注療法とは、脱毛部にステロイドを局所注射する治療です。ステロイドを注射する理由は、起こらなくてもよい自己免疫反応を抑えるためです。ステロイド局所注射は、脱毛範囲が比較的狭い(頭部の25%未満)単発型または多発型の円形脱毛症(成人)に勧められています。広範囲な円形脱毛症にはあまり勧められていません。大量のステロイドを注入する必要があり複数回の注射が必要になる、局所注射した箇所だけ毛が再生するなどの理由が挙げられています。積み重ねられた治療実績などから有効な治療法と考えられていますが、局所注射を施した部位に萎縮や血管拡張などがみられる例もあります。医師の管理のもと適切に行うべき治療です。

円形脱毛症の治療費

円形脱毛症の治療を皮膚科で受ける場合、保険も適用されるので莫大な費用が掛かるということはありません。都心のクリニックで薬の処方の費用を挙げると、安くて月に4200円、高くても月に10000円程度とのことです。

多くのクリニックでは無料カウンセリングを行っているので、そこで治療の方針や具体的な治療費を確認するのが1番安心できるかと思います。

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また市販の薬の価格も例に挙げておきます。血行不良や免疫力強化、精神安定の効果が期待できるハツモール内服薬は60錠入りで1800円(税別)、180錠で4800円(税別)となっています。

参考までにAGA(男性型脱毛症)治療薬は28錠で4500円(税込)となっています。
塗り薬では、血管拡張作用のあるフロジン液が含まれているアロビックスという薬があり、こちらは2100円くらいになっています。

円形脱毛症の治療費の参考として処方箋の費用や、市販の飲み薬と塗り薬の価格を紹介しましたが、実際にここで紹介した金額を払うことで円形脱毛症が完治するわけではありません。風邪などの病気に比べると治療に時間がかかるのが円形脱毛症の特徴の1つです。

しかしちゃんとした治療によって治すことのできる疾患ですので、中々効果が出ないことで諦めたりせずに、医師の方と長期的な目線で治療に臨んでください。ストレスをちゃんと発散すること、そして栄養が頭皮に届くように血行を良くする生活を心がけて、円形脱毛症を治療していきましょう。

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