女性の男性化による薄毛の進行を阻止

女性の男性化による髪のダメージ

近年増加傾向にある「女性の男性化」という症状、耳にしたことがあるでしょうか。これは、女性の体が、通常であれば男性にしか見られない諸症状を引き起こすことを言います。

代表的なものを挙げると、「濃い体毛や髭が生えてくる」「頭頂部や生え際が薄くなる」「髪のボリュームが減った」「体臭がきつくなる」「筋肉質になって男らしい体つきになる」等といったものです。

これらは、男性が中年になると多くの人に見られる症状で、女性が中年になって表れる変化とはまた異なります。しかし、近年になって体の中で何らかの異変が起こることで、このような症状が見られる女性が急激に増えてきているのです。

その他にも、声が太くなったり、言葉遣いや服装が男らしくなったりと、体に起こるものだけでなく精神的な変化が表れることもあります。それでは、何が原因でこのような異変が起こっているのでしょうか。

今や女性が社会に出て活躍する時代です。働く女性は、男性と同等にバリバリと仕事をこなし、大きな責任やプレッシャーの中で毎日を過ごしています。そのことは、女性がたくましくなったことの現れとして歓迎されることですが、その分職場や取引先との人間関係、残業や休日出勤等によるストレスが増えていることも事実です。

ストレスは女性ホルモンのバランスを崩す大きな要因になります。家庭や仕事、育児等、女性がストレスを感じる場面は多く、それを発散させることなく溜め込んでしまう人も多くいます。そのような女性の体の中では女性ホルモンが減ってしまい、反対に男性ホルモンが増える、という異変が起こります。

そして、そのような状態が続けば、その影響が体の表面に現れるようになるのです。実は、このことが「女性の男性化」を引き起こす大きな原因の一つになっているのです。

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女性も体内で男性ホルモンをつくっている?

そもそも、女性の体の中にも男性ホルモンが存在しているという事実を知っている人は少ないでしょう。実は、男性と比べると圧倒的に量は少ないものの、女性の卵巣や副腎でも男性ホルモンが作られています。

一方、女性ホルモンは卵巣で作られ、脳下垂体が卵巣に指令することにより分泌されます。その量は一生涯を通してもごく微量で、女性の体内で1日に作られる男性ホルモンの量と比較してもその10分の1、と圧倒的に少ないのです。

それでも女性ホルモンが正常に分泌されていれば、その男性ホルモンの働きを抑制するので、表面には現れません。しかし、先述したように男性ホルモンが女性ホルモンより優位になると、その働きを抑制することができなくなります。そのメカニズムについて見ていきます。

女性にとって過度のストレス状態が続いた場合、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位に働きます。すると体が興奮状態になると同時に、男性ホルモンの分泌が促されます。交感神経が常に働いている状態であると、男性ホルモンがますます活性化され、女性ホルモンよりも優位となり「男性化」を起こしてしまうのです。

男性型脱毛症で女性の薄毛が進行?

「女性の男性化」で発症する症状の中に、「男性型脱毛症」というものがあります。この男性型脱毛症は、血液中の男性ホルモンが酵素と結びついて変化し、毛母細胞に入りこんでその細胞分裂を不活発にすることによって薄毛を引き起こす、というものです。女性でも、ストレス等でホルモンバランスが崩れた状態であれば、男性ホルモンが優位に立ち、このような症状が表面化することがあるのです。

また、男性であれば頭頂部や髪の生え際等、局所部分が薄くなるのに対し、女性の場合は髪が細くなったり、全体的に薄くなったりすることが特徴で、男女の間に違いがあります。ただ、それでもやはり女性ホルモンは一定の量で分泌されているので、男性のように禿げあがることはないのですが、ゆっくりと着実に抜け毛や薄毛を進めていっているのです。

そもそも、女性ホルモンが正常に分泌されていれば、その中のエストロゲンという物質が髪の毛の成長を促すので、女性は男性よりも薄毛になりにくいと言われています。

しかし、加齢やストレス、生活環境の変化等が原因で、そのエストロゲンの分泌が減ってしまえば、たちまち男性化が進行していき、男性型脱毛症を発症するようになります。そして、髪の毛の成長や生え変わりを滞らせ、薄毛が進行するのです。

対策方法

女性が男性化する原因が「ホルモンバランスの乱れ」であり、それが薄毛を引き起こす要因の一つになると分かれば、それに向けて対策をうたなければいけません。その対策とは、ホルモンバランスを「崩さないこと」と「崩れてしまった場合には直すこと」です。女性ホルモンは加齢するにつれて減少していきますが、それは誰にでも起こる自然なことです。

問題なのは、閉経前の女性がストレス等を感じることにより、女性ホルモンを減らしてしまうことなのです。そのストレスを引き起こす原因を取り除くことが、正常なホルモンバランスを保つことに繋がります。

まず、ホルモンバランスを崩さないように、「働き過ぎ」「頑張り過ぎ」をやめることです。また、そのような環境に置かれているのであれば、ストレスを溜め込まず自分なりに発散させる方法を見出して、上手に付き合っていくことが大切です。リラックスするために趣味を持ったり、運動したり、マッサージに行ったり、と心と体を休ませるようにしましょう。

また、ホルモンバランスの崩れの原因は、ストレスだけではありません。「無理なダイエット」をすることも、脳が栄養不足に陥るために、女性ホルモンの分泌が正常に行われなくなってしまいます。それを続けていれば、生理が止まったり、産毛が伸びたりと徐々に女性らしさが失われ、男性的な要素が表面に出てくるようになります。ダイエットをするのであれば、必要な栄養は摂りつつ、適度な運動をするように心がけたいものです。

そして、ホルモンバランスが「崩れてしまった場合に直す」ためには、イソフラボンの摂取が有効です。大豆製品に多く含まれるイソフラボンは、女性ホルモンの一つであるエストロゲンと似た働きをします。エストロゲンは女性らしい体を整えたり、生殖機能をつかさどったりする、女性の体にとってなくてはならない存在です。

また、肌や髪の毛にハリや艶を与え、若々しく健康な状態を維持するためにも欠かせません。そのため、減ってしまったエストロゲンを補うためには、外部から積極的に摂りいれることが必要なのです。

大豆の他にも、亜鉛やビタミンB6、ビタミンE等も女性ホルモンを作るのに効果を発揮すると言われています。

まごわやさしい画像

 

食べ物だけで摂取するのが難しいのであれば、お手軽なサプリメント等を利用することもおススメです。

女性の体には、女性ホルモンが男性ホルモンより常に優位に働く状態が必要です。「男性化」という異常な状態が続くと男性らしくなるだけでなく、若々しく健康な肌や頭皮も失われていきます。ストレス等によるホルモンバランスは、日常生活を振り返り、見直すことで、自分自身で回復させることができます。

そのことに気づいたら、早めの段階で対策をとるようにしましょう。それが、薄毛や抜け毛を防ぎ、健康な体を維持するために大切なことなのです。

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